体育の授業でマスク着用が不要に 夏に向けた学校の新型コロナウイルス対策
5月25日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)は、学校での新型コロナウイルス対策で、体育の授業中のマスク着用が不要となったことについて、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、水曜コメンテーターの経済アナリストの森永康平氏に意見を聞いた。
先生の判断でマスクを外させることはやりにくい
末松信介文部科学大臣は5月24日の閣議後の記者会見で、学校での新型コロナウイルス対策について「体育の授業では屋外運動場に限らず、プールや体育館も含めてマスクは必要ない。メリハリをつけた取り扱いをしてほしい」と述べた。夏場の登下校中も会話を控えればマスクは不要とする。文科省はこの日のうちに都道府県の教育委員会宛に事務連絡を出し、各方面に周知させるという。
文科省はこれまでも学校向けの感染対策マニュアルで、体育などではマスクを着用しなくて良いと記載してきた。今回、政府のコロナ対策の基本的対処方針が変更され、体育中のマスク不要が明記されたことから、プールなど具体的な授業での適用例を事務連絡で示し、学校現場での徹底を改めて求めるという。
こうした文科省の対応について、森永氏は「私も幼稚園と小学校の子どもがいるので他人事ではなくて。特にこれから暑くなるじゃないですか。マスクをしたまま炎天下で走ったりすると新型コロナウイルスとは関係ないところで命の危機になるわけです」と、親目線からのリアルな懸念を示した。
さらに森永氏は「こういう話をすると、先生が自分の頭で考えられないのが悪いと言う人がいますが、全然そうではありません。国がしなくていいと明確に言ってあげないと、先生からすると自己判断でマスクを外させるというのはやりにくいこと。先生を責めるというのはお門違い」と指摘。
森永氏は、「先生たちも親に注意深く説明してくれるんですよ。基本的にはマスクをさせるようにしていますが、本当に危ない時は外させるようにしていますと。説明している先生を見ると心苦しいです。親の許可なしで(子どもの)マスクを外させて良いのではないでしょうか」と、先生を思いやった。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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