村上キャンプのBL漫画に高橋・坂口コンビもWキュンキュン!
5月24日の「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー、「10時のおとなりさん」にBL漫画家の村上キャンプさんが登場!ご自身の漫画との出会いや変遷、さらにいかにしてBL漫画家になったのかなど、興味深いお話をたっぷりと聞かせてくれた。
坂口愛美アナ「まず村上キャンプさんはBL漫画家ということで、改めて『BL漫画』というジャンルについてご説明しますと、BL=ボーイズ・ラブの略称で、男性同士の恋愛関係を題材とした作品、ジャンルの総称ということですね」
高橋優「村上さんは、絵を描くことはお好きだったんですか?」
村上キャンプ「そうですね、最初は『ドラえもん』とかあの辺の可愛い絵を模写していて、それで親とか友達に褒められて調子に乗って描くようになった感じですね。幼稚園の頃からペンで紙にドットを打つだけでも親が褒めてくれるような家庭だったので、なんか紙に描くと褒めて貰えるんだみたいな。それが最初かも知れないですね」
高橋「へえ~っ!そこから始まって、模写からどんどんご自身の絵になっていったと」
村上「ただ、最初は絵が楽しかったんですけど、一応予備校で美大に入るための夏季講習を受けてみた時に、単にその場にある絵を描くのはそんなに楽しくないと気付いて、結局自分でアレンジしたり、自分の色が入っているものを描くのが好きなのかな?って」
高橋「漫画もよく読まれてたんですか?」
村上「中学生ぐらいまでは結構読んでましたね。その頃凄くハマったのが福本伸行先生の『カイジ』で、それまではみんなが読むような少年ジャンプとか、少女漫画とかを読んでいたんですけど、カイジは友達に薦められて初めて青年漫画っていうジャンルを手に取ったんです。で、ご存じの方もいらっしゃると思うんですけど、『カイジ』って鼻とか顎が凄い尖ってる絵っていうか、人物に物凄い特徴があって、最初は絵でビックリしたんですね。でも読んでみたらまあ面白くて、絵なんかもう気にならないというか、最終的にはカイジに恋するみたいな。漫画ってキャラクターの表情や台詞などの強さが凄いんだなっていうのを『カイジ』で学んだ感じですね」
高橋「そこからご自身も漫画を描かれるという流れの中で、BLに行こうとなったきっかけはあったんですか?」
村上「大ヒットアニメの『新世紀エヴァンゲリオン』にハマッていた時に、後半で渚カヲル君というキャラクターが主人公の碇シンジ君を『絆(ほ)だす』というか、一人ぼっちのシンジ君に優しくしてくれるんですけど、それを見てて『あ、この2人いいな』みたいな。違和感なく『素敵だな』っていう気持ちになって、クラスで元々BLを好きだった子がいて、『こういう世界があるよ』って沼に引きずり込まれた感じです」
高橋「坂口さんはBL漫画は?」
坂口「今回初めてBL漫画を読ませていただいたんですよ。村上キャンプさんの最新作『モノローグ・オン・ザ・リバー』なんですけど、あらすじは『ラジオパーソナリティの濱内(はまうち)は、大学時代に付き合っていた先輩の“たんまちさん”との思い出の場所・大阪道頓堀で再会する。運命を感じて舞い上がる濱内だが、ラジオ局の狭いブース内のたんまちさんは、あの頃とは全然違う他人行儀な態度だった…』というもので、ラジオパーソナリティと作家さんという、私も身近な世界のお話なのでとっても面白かったです。BLとはいえ男女でも同じことが言えるんじゃないかというか、本当にキュンキュンしましたし、ときめきながら読ませていただきました」
高橋「僕も読ませてもらってキュンキュンしたんですが、こういうのを描く時って『キュンキュンネタ帳』みたいなの、あるんですか?」
村上「ネタ帳……スマホにたまにメモしたりはするんですけど、基本的にキャラクターの顔とかを書いていると、台詞が出てきたりとかいうのがあるので、流れで出て来る台詞を使っちゃおうみたいなことが多いですね」
高橋「すげえ!すげえ!宮崎駿さんもね、『崖の上のポニョ』を描く時にストーリーを考えるんじゃなくて、最初ポニョが海の上に立っているところを描いて、これが原画なんだと。その絵に近付けてストーリーを後から書いていくみたいな、それに近いものを感じました」
村上さんの漫画の作り方に高橋優さんも「ときめきをたくさん貰った」と、すっかり感銘を受けた様子。この後も、より深いBL漫画の考察や、制作に詰まった時の対処法、コミックマーケットの魅力など、様々なお話で盛り上がった。
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