気鋭の脚本家・小御門優一郎さんの演劇に高橋優も刺激!
5月17日の「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」にストーリーレーベル「ノーミーツ」主宰で脚本家の小御門優一郎(こみかど・ゆういちろう)さんが登場!コロナ禍における演劇の可能性を追求した舞台を手掛けられている小御門さんの作品に、パーソナリティの高橋優さんや坂口愛美アナも大変魅了されたとのこと。今日は小御門さんの作品作りの秘訣や、脚本家の原点のお話などについて伺った。
坂口愛美アナ「小御門さんは緊急事態宣言下の2020年4月に『劇団ノーミーツ』を主宰の1人として旗揚げされたということなんですが、この『ノーミーツ』、どんな劇団か教えていただけますか?」
小御門優一郎「2020年の4月に1度目の緊急事態宣言が出まして、あの時は一律で映画館や劇場が一旦ストップしようっていう感じだったじゃないですか。じゃあ新しいエンタメってもう作ることは出来ないのかな~って思った時に、会わないで作れば何とかなるんじゃないかということで、オンライン、ネットを使って会わずに作品作りをしてみようという風に始まった劇団でございます」
高橋優「僕も拝見したんですが、内容も今の状況を逆手に取ってるっていうか、『会えない人たちのお話』だったりとか、それがムチャクチャ刺さったんですね、僕は」
小御門「いや~嬉しいですね」
坂口「私も観ました!ズーム飲み会を、まるで参加してるかのような感覚で観ることも出来て、やっぱりこういう状況だからこそ考えさせられました」
高橋「『猿の惑星』とかさ、この星で起こってた出来事だった、みたいな有名な話があるじゃないですか。『こうなっちゃってたらどうする?』的な映画って多いと思うんですけど、実際に今起こってることのちょっと未来とか」
小御門「そうなんですよね、SFめいたような状況が実際にやってきちゃったんで、それをちょっと題材にして、この時代だからこそ届くような作品を作ろうってことで、毎公演やってますね」
高橋「僕映画大好きで、舞台も時々観に行かせてもらうんですけど、ノーミーツの作品はどっちでもないっていうか、ある意味新しい物を観させてもらった気がして、刺激になりました」
小御門「ありがとうございます!」
そんな小御門さんが脚本家を目指すきっかけになった作品は?
小御門「僕が最近『あれが原体験だったな~』って思うのが、幼稚園の年長さんの時に松本零士先生の『銀河鉄道999』を観まして、あれで初めて物語を見て『食らう』経験をするっていうか」
高橋「食らう!?」
小御門「はい。最終回観終わった後とか、しょんぼりしちゃって、食事中とかも『ハァ~ッ!(溜め息)』って食らってたので両親も心配するみたいなことがあったんですよね。何か、
多分人生で初めて深く物語に没入したんで、なかなか帰って来れなかったっていうのもありますし、主人公の星野鉄郎が銀河鉄道に乗って宇宙を旅して、旅の果てに大事な物を見つけるっていうお話なんですけど、子供心に『あ、僕の人生にこれからこんな冒険、無いかも』って思っちゃって、それでちょっと落ち込みましたね」
高橋「ええ~っ!(笑)感情の乗せ方が面白いですよね!感情移入しつつ、自分に持って帰ってきたというか、自分の人生と照らし合わせちゃったってことですか?」
小御門「その癖みたいなものがずっと続いてて、面白くてのめり込む作品に出会う度に『僕はそうはなれないな~、どうしよう?』っていう気持ちになっちゃう人間です」
高橋「あ~じゃあ、主人公がカッコ良ければカッコいい程、うわ~って何か、後ろめたさみたいになっちゃうってことですか?」
小御門「そうなんですよ。だから何か素敵な恋愛とかしてると『僕はこんな恋出来ない』っていうのがあったりして(笑)」
高橋「そりゃちょっとわかるかも知れないなあ」
この後も、小御門さんが脚本家を目指す決定打となったドストエフスキーのお話や、高校時代に初めて書いた作品が「ドラえもん」の世界観をテーマにした作品だった!などのお話で盛り上がった。
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