“音楽を楽しむ天才”宮川彬良の「ハピリーくらしっく」に、邦丸も酔いしれる!
5月12日の「くにまる食堂」(文化放送)に作曲家の宮川彬良(みやがわ・あきら)さんが登場! 最初のコーナー「今日のA定食」では、宮川さんのご著書のお話に始まって、お父様である宮川泰さんのお話、さらに、かつて文化放送「玉川美沙ハピリー」で担当されていたあの名物コーナーを再現するという試みも! 音楽の楽しさいっぱいのトークになった。
野村邦丸アナ「こちらに一冊の本があります。宮川彬良『「アキラさん」は音楽を楽しむ天才』。まさにこの本、私、熟読というのは嘘になるので、自分の好きそうなテーマのところだけピックアップして読ませていただいたんですが、彬良さんは本当にある意味ラッキーな人なんだな~って」
宮川「まあそうかも知れないですね。これね、随分前にね、石川さゆりさんの仕事をしていた時に『アキラさんは音楽を楽しむ天才なのよね』って。『あ、作る天才じゃないんだな~』ってその時は否定的にとらえたんだけど(笑)、でも考えてみたら子供の頃は『宮川泰さんの息子さんです』って紹介されて、それが嬉しかったり悔しかったり、じゃないですか。でも、ある時に父の曲をこんなに楽しんでる、しゃぶり尽くしているような自分が居るんで、『ああ、石川さんが言ってたのはあながち外れてないな~』って思えるようになってきて」
邦丸「宮川秦さん、お父上がお作りになった作品で、私が一番好きなのはこれなんですよ」
ここで「巨泉×前武ゲバゲバ90分!」のテーマ曲が流れ……
邦丸「『ゲバゲバ。ピー!』ってやつですね!」
宮川「『くにまる食堂』のテーマとしてもピッタリですよね、これ」
邦丸「『巨泉×前武ゲバゲバ90分!』という、要するにPTAが見ちゃいけないという番組、日本テレビで90分間のバラエティ番組。色んなコントがあるんですけども、このオープニングのテーマがお父上が作曲した『ゲバゲバ90分!』のテーマで、これをね、私ずいぶん後に、高校野球好きなもんですから、ある高校のブラスバンドが演奏してたのを聞いたんですよ!鳥肌立ったもんね。カッコいいですよね~!」
宮川「そうですね~、日本人が作ったんじゃ無いっぽくないですか? 外来の曲だと思えちゃいますよね。だから父は凄いな~と思うんですけど」
邦丸「お父上との関わりがこの本に書かれていて、俺も電車の中でクスクス笑っちゃったんだけど、お父さんの本を整理した時に箱が出て来て、箱を開けてそこから出てきたものが、お父様厳選の週刊誌のグラビア、それもヌード。それを息子の彬良さんが見た時に、ここから変わるんですよ。『この(体の)曲線がいいんだよな~彬良君!』って」
宮川「そうそう、無言のレクチャーがそこに。ヌード写真を介在して。要するに曲は『曲がる』って書くじゃないですか。今思うとあれは、色っぽいメロディーのレッスンだったんだな~っていう。ある日感じたんですよ、大人になってからね。でも最近の曲って、直線っぽくないですか? 印象ですよ? どの曲がとは言わないけど、大体の傾向においてなんか直線っぽい。ダンスは完全にそうなんですってね、ブレイクダンスとかは直線で瞬間移動みたいに。でもバレエも、日本舞踊も、曲線で。ああいうのは曲線美だと。でも曲っていうのは『曲がる』だから、それを忘れちゃったらなんか、世の中にはメロディがいつの間にか無くなっちゃうよ~みたいな、そういう危機感もこの本を書いていた時にはどこかにあったんです。そういうことをちょっと書き残しておかないといかんな~と思って」
この後、かつて宮川彬良さんが「玉川美沙ハピリー」の中で担当されていた「ハピリーくらしっく」の復活編「その後のハピリーくらしっく」の音楽講座で大いに盛り上がった。その模様は、ぜひradikoでどうぞ!
「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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