ミニマリストTakeruが語る、モノを減らして生きるメリット

山根良顕「ミニマリストは職業なんですか？ 定義がわからないんですけど」

Takeru「職業みたいになっています。一般的な認識として『モノが少ない人』というのがあると思うんですけど、僕の中での定義は、夢とか目標、理想の人生のために余計なモノを減らすというか。スケジュールや人間関係など一点集中するためにそぎ落とすと」

山根「モノ以外も減らすのもか」

坂口愛美アナ「人間関係も……」

山根「俺も人間関係、たくさんは必要ないと思うタイプなの。すごく連絡するとかじゃないけど親友がいて、コンビの相方がいて。そんなに困ることないんだよ」

坂口「毎週一緒に番組しているのに」

山根「必要ないってことじゃないですよ！」

Takeru「お仕事のご縁はもちろん大事です。ただし気を使いすぎてしまうとか、この方はネガティブで、とかいった相手とは距離を離したほうが、人生は豊かになりますね」

坂口愛美アナ「私も片付けが苦手で。Takeruさんの『片付けが100倍はかどるミニマリストの名言集』という動画を観て、心に響いたんですよ。たとえば『着る服がないわけではない。着たい服がないだけだ』『モノがなければ思い出せないような思い出は大した思い出ではない』『いまよりも過去を大事にしていると何も捨てられない』『片付けたい、は変わりたい証拠』とか。これから人生をどう歩んでいこう、というところにも関わってきそうな内容で」

Takeru「僕自身も昔、お金に困ったり、仕事がうまくいかなかったりしたとき、なんとなく片付けしようという流れになって。そこからお金や生活に余裕が出てきたので、片付けをすることが、人生と向き合うことにつながるのかなと思います」

山根「たとえば着ない服もあるんだけど、捨てて足りなくなったときに新しく買うとお金かかる、とか。紙袋なんかも保管しているんですよ。ほぼ使わないけど機会があったとき、捨てちゃうより持っておくほうが困らないと思うんですけど」

Takeru「それも一理あるんですけど、『所有はコスト』といわれていて。モノが増えるほど（スペースが要るので）家賃がかかっていきます、収納ボックスも増えます。あとモノの管理で時間がとられたり、その時間を取り戻すためにタクシー移動をしたり。隠れてお金がかかってくるので、個人的にはモノを持たないほうが経済的にも時間的にも余裕が生まれると思います」

山根「子供の制作物とか、家にあるんですよ。どんどんストックが溜まっていく。毎日見るわけではないけど、思い出として残しておきたい気もするんですけど」

Takeru「ご家庭によるんですけど、ミニマリストには、お子さんも喜ぶから初めは飾っておいて、ある程度経ったら写真を撮って手放す、という方も多いですね」

山根「手放す、というとよく聞こえるけど、要は処分すると。親心としては、あとから見るかな、と思ってしまうんですけど」

Takeru「もちろん残しておきたい方はいいんですよ。ただ僕としては、作品によってお子さんとコミュニケーションが生まれること、家族団欒になることが大切だと思っていて。優先順位をつけるとしたら（残すより手放す）ということですね」

最後にミニマリストの話題からは逸れるが、Takeruさんから山根にこんな質問が飛んだ。

Takeru「お笑い芸人として活躍されていることは昔から知っています。第一線で継続するために心がけていることはなんでしょう？」

山根「第一線という意識もないんですよ。コンビでやっているから、発信するネタは相方の田中くんが考えてくれるし。う～ん、『偉そうにしない』っていうことですかね。謙虚なほうがいいと思います。バーッと勢いで売れた後輩もいますけど、偉そうに見えてしまった子は意外と残っていない気がします。苦言を呈しているわけじゃないけど（笑）。意外とそれは大きいかなと」

Takeru「僕も最近それに気づきました」

山根「大御所でも謙虚な人のほうが仕事したいと思うじゃん。みんなとやるんだから」

Takeru「（回答を）ありがとうございます！」

放送ではTakeruさんの普段の生活や、YouTubeの動画投稿を継続するコツなども語られた。現在実験中だという片付けサービスについても紹介しており、詳細はradikoのタイムフリー機能で確認可能だ。

「おとなりさん」は平日月曜～金曜の朝8～11時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。