北朝鮮のミサイル発射後に海上自衛隊が人文字 元海将が舞台裏を明かす
4月29日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、金曜コメンテーターとして元海上自衛隊海将、金沢工業大学虎ノ門大学院教授の伊藤俊幸氏が登場。防衛省の「人文字」騒動について、寺島尚正アナウンサーに意見を求められる場面があった。
「人文字をしょっちゅうやる文化なんです」
週刊文春によると、東京・市ヶ谷の防衛省内の広場に自衛官ら200人らが集まり、「山P」の人文字の写真を撮影していたという。海上幕僚監部によると、この撮影は退官する山村浩前海上幕僚長のため、山村氏本人に事前に相談したうえで計画されたとのこと。
問題視された理由は、撮影が3月16日、北朝鮮が弾道ミサイルを発射した直後だったため。北朝鮮によるミサイル発射時刻は午前9時半頃で、人文字の写真が撮影されたのはそれからおよそ2時間半後の正午過ぎだった。
撮影のタイミングが危機感に欠けると指摘されたわけだが、寺島アナが、自衛隊では人文字をよく撮影するのかと尋ねると、伊藤氏は「しょっちゅうやる」と明かした。
「そういう文化なんですね。例えば今年で文化放送さんは70周年ですけど、それなら『70』って人文字を作ったりするんです。これは部下が良かれと思って進言してやるんですよ」(伊藤氏)
また伊藤氏は、撮影について問題ないと言及し、人文字が「山村」ではなく「山P」になった理由についても付け加えた。
「これ、お昼休みの10分間でやってるんですよ。もともと、この日に計画されていて、北朝鮮がミサイル発射したけど失敗したから、会議も終わって『じゃあやるか。“村”だと時間がかかるから“P”でいいよ』という指示だったみたいです。僕ら先輩からすると、山村ってそういうキャラクターだから。そこを文春さんに狙われちゃったんですね」
報道では、北朝鮮がミサイルを発射した直後となっていたが、すべて対策が終わってからの出来事だったようだ。
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