「もう、むちゃくちゃ嬉しかった」デビュー50年!ベテラン歌手・あがた森魚が新人時代に文化放送であったエピソードを明かす
大竹まことも口ずさむ名曲「赤色エレジー」でデビューしてから今年で50周年のシンガーソングライター・あがた森魚さんが、4月25日の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に登場。デビュー当時の思い出を語っていただきました。
※あがた森魚のデビュー曲「赤色エレジー」がスタジオに流れる…
大竹まこと「…いい歌だね。これは何年の歌ですか?」
あがた森魚「1972年、つまりちょうど今年が50年目で、しかも偶然なのか、誰かがちゃんと企画してくださったのか、ちょうど今日4月25日が発売になった日なんです。それで僕の大ファンの人から借りてレコードを持ってきました。これ放送局の方は分かってらっしゃると思うんですが見本盤なんですよ。その年の1月ぐらいに見本盤が上がってきて自分のデビュー曲だし「うわー俺、レコードになった」って嬉しいわけ。それでいろんな放送局に行って、文化放送もまだ四谷にあった頃、持って行きました。そしたらディレクターの方が、放送局の試聴室に行こうって言ってターンテーブルでこれかけてくれたの。イントロ、ワンコーラス、聞き終えて「…いい曲だね」って言ってくれたんだよ。もうむちゃくちゃ嬉しかったね。」
大竹「それが何歳の時?」
あがた「24歳かな。」
大竹「なんか時計の針が逆戻りしたみたいな感じだね。」
あがた「この曲は、ゲストで行くと必ず頭にかけてもらってね。ありがたいんだけど、次の曲もちゃんと用意しなきゃなと思いながら50年経ったみたいなところもありますね。」
そして2人の話は、あがたのデビュー前に遡る。
大竹「最初にあがたさんの歌を聴いた人は、あの「サルビアの花」の早川義夫さんなんですって?」
あがた「そうそう、早川さんも出ていたコンサートに行ったら、「君もデビューできる」っていうチラシを配ってて、そこにデモテープを送れって書いてあってね。でもどうやって作っていいかわからないから電話して「直接聞いてもらえますか」って行ってみたら早川さんが出てきて。もう興奮して一生懸命歌って、でもオロオロして声が上ずって、うまく歌えなかった。」
大竹「そこで何回も歌ったそうですね?」
あがた「何度歌ってもオロオロしちゃってね。一緒に行った友達が「今日はダメだからもう帰ろう」って言っても「いや歌うんだ!」とか言ってね。」
大竹「それで早川さんはなんておっしゃったんですか?」
あがた「そこには、なんか変なのが来てオロオロやってるってレコード会社の色んな人が集まっててね。早川さんにどうでしたか?って聞いたら、「他の人はどう思うか知らないけど、僕はいいと思うな」って。もう天にも昇る気持ちでした。」
放送では、あがたさんの最近の活動についても語っていただきました。気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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