進む円安に為替介入の必要なし! 上念氏も絶賛したIMFパンス副局長のコメントとは?

進む円安に為替介入の必要なし! 上念氏も絶賛したIMFパンス副局長のコメントとは?

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4月25日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、急速に進む円安に関して国際通貨基金(IMF)高官のコメントを紹介し、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司氏が絶賛する場面があった。

「財務省の職員は全員暗記した方がいい」

寺島アナが紹介したのは、国際通貨基金(IMF)アジア太平洋局のサンジャヤ・パンス副局長が日本経済新聞の取材に答えたコメントだ。日本政府による為替介入の是非について、パンス氏は次のように回答した。

「通貨を安定させるための介入は、市場が無秩序になり始めたときに実施すべきだ。円相場はかなりの速さで動いているが、市場は円滑に機能している。今のところ、経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を反映した形で円は動いている。無秩序になっていないのだから、安定させようとする必要はない」(パンス氏)

これを聞いた上念氏は、素晴らしいと絶賛。「まさに正論です。変動相場制の国においては、原則為替介入なんてやっちゃいけないんです。これくらいの円安でやるわけないんです。さすがですね。おっしゃる通りです」と全面肯定した。

さらに寺島アナは「円安で輸入品の価格が上がり、貿易赤字になったのは事実。同時に輸出も増えて双方向に作用している」「今後数カ月間は燃料費の上昇や去年の携帯電話料金の引き下げの影響が消えることでインフレ率が一時的に上昇するが、また下がると考える。2%の目標を持続的に超えていくまでは金融政策の変動は勧めない」というパンス氏のコメントを紹介。上念氏はこれらの回答についても「素晴らしい。これ財務省の職員は全員暗記した方がいいですね」と絶賛した。

寺島アナはまた、物価が上がりにくい日本の要因についてパンス氏のコメントを紹介した。

「一つには期待の低さがある。非常に長い間デフレが続いたため、人々のインフレ期待があまり高まらない。1990年代前半のバブル崩壊以来、大きなインフレを経験したことがない人が多い。もう一つは賃金だ。日本は諸外国のように物価変動を迅速に反映できる賃金のしくみになっていないようだ」

何が本当の問題で、何が解決すべき要因なのか。冷静な分析と議論を求めるパンス副局長のコメントに、上念氏は感心しきりだった。


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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