鎌田實がウクライナ支援を語る。子供たちに喜ばれたのは……
4月21日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に医師・作家の鎌田實(かまた みのる)氏が登場。ロシア・ウクライナ問題に関して自身の体験や支援活動を踏まえて語った。
大竹まこと「まずはウクライナのチェルノブイリ……チェルノービリか。先生は何回行っているんですか?」
鎌田實「4回です。特に2014年は(原発の)中に2回入っています。その2014年には、現在廃炉している3号炉も見せてもらって。『中の様子を見てください』と、操作盤のある部屋にも案内されて。プーチンはチェルノービリやザポロジエの原発を制圧して、ウクライナがいかにも核燃料を利用して、核爆弾をつくっているんじゃないか、という筋書きを持っていたんだけど。もしそんなものをつくっていたら外国人(自分)を入れないと思うんです。ウクライナはずいぶんな言いがかりをつけられているなと」
ウクライナへの支援についての話では、大竹にも意外だったエピソードが明かされる。
大竹「いま、ウクライナから出た(国外に避難した)人が400万人を超えているわけでしょう?」
鎌田「ウクライナと(周辺国の)ポーランドなど、合わせると1000万人を超えています。僕ら(JCF)はウクライナのウジホロドというところに避難している人と、ポーランドのクラクフという場所に避難している人、子供を支援していて。いまYouTubeでつながれるから便利なんですね。子供が何をほしいか聞けるので。僕は学用品とランドセルとおもちゃとお菓子までは想像できたんだけど、子供たちが『靴が欲しい』って言うんです」
大竹「靴?」
鎌田「テレビでそんなに『靴』って言わないんですけど。避難するときバッグひとつの中にジャンパー、セーター、Tシャツ……、そういうものは入れているんだけど、大概の人は靴を入れていないんですね。1足を履いたままで」
大竹「そうだね」
鎌田「子供たちが『これからポーランドの学校へ行くんだけど靴がない、運動靴がない』と言うんですね。すぐに運動靴を買って、僕たちの関係者に連絡して85足送ってあげて。すると子供たちの笑顔がすごいんです」
大竹「道だって舗装されたところを歩くわけではないし。それで思い出したけど、ロシア軍が去った街に地雷が埋めてあるらしいじゃない。それも禁止されている、対人地雷。その精度が上がって、感応式っていうの? 近くまで行ったときに爆発するようにできるんだって。それを埋めていったって、何をしているんだと思う」
鎌田「とんでもないですね。それを子供たちが踏んでしまったら……」
大竹「冗談じゃないよ。そんなことが起きる前にどこでも履ける丈夫な靴、送ってあげたいと思いますね」
番組では鎌田氏の最新刊『ピンピン、ひらり。』も紹介し、鎌田・大竹両名の最近の健康にまつわるエピソードも披露された。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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