新型コロナ第6波で実は死者が急増?東大名誉教授が日本の問題点をメッタ斬り!

新型コロナ第6波で実は死者が急増?東大名誉教授が日本の問題点をメッタ斬り!

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新型コロナの第6波が収まりきらない状況が続いています。一体日本はどうなっているのか?4月15日の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)では東京大学先端科学技術研究センター名誉教授の児玉龍彦さんをゲストに迎え、日本の現状と問題点をお聞きしました。

大竹まこと「先生から頂いた表を見ると、今年になって新型コロナウイルスの死亡率は低下していますが、死亡者数は急増しています。あれ…死亡者って減ってるんじゃないんですか?」

児玉龍彦「オミクロンになって感染する人がすごく増えてますよね。例えば今まで死亡者が一番多かったのは、いわゆる第3波と言われる去年のはじめ頃の波で、この時は36万人の感染が報告されて、7212人が亡くなったということですから、死亡率は1.96%だったわけです。第6波というのは死亡率が0.22パーセントだから問題ないという言い方もされているんですが、実際には486万人の方が感染されていらっしゃいますから、おととい13日までに亡くなっている方は1万472人。ですから第3波の7212人よりも4割以上多い方が亡くなっているというのが第6波の特徴なんですね。」

大竹「中国の上海ではゼロコロナを目指してとんでもない政策が市民に与えられておりますね。」

児玉「あれは全くやり方を間違えています。このウイルスは「波」ごとにタイプが違うんです。最初の武漢の時は、例えば日本の統計で見ても第1波は死亡率が5.2%ですから、野戦病院を作って隔離して対応方法を考えるのが基本です。ところが、死亡率がどんどん下がってくると今度は町の中の普通の医療で診ないとどうしようもなくなるので、いわゆる国民皆保険で対応するように変えなくてはいけません。また、このウイルスが最初に出て、中国の武漢で積極的に隔離して退治に成功した時、アメリカやヨーロッパでは集団免疫でいいんだという考えがありましたが、これは完全な間違いです。集団免疫というのは、免疫ができれば2度と感染症しない場合はいいんです。ところがインフルエンザやコロナは、タイプが変われば2度3度と罹るので、武漢型のときに集団免疫を目指したらら大変なことになります。そして今、オミクロンになって死亡率が下がっている時に、集団隔離をやったら全然実効性がないし社会全体の力を奪ってしまいます。だから1つずつの「波」に対して科学的に違うウイルスとして対応していく必要があります。」

さらに児玉先生はワクチンの効果についても問題点を指摘した。

児玉「以前の「波」の時に東京の2万3千人の方について調べたところ、PCR検査で報告された人の3.9倍の感染者がいました。だから例えば今東京で10万人感染していたら、40万人が感染してると見なければなりません。またアメリカでは実はかなり集団免疫に近い状態にあって、うつる範囲の人はみんなうつったのではないかと言われていて、それでオミクロン感染は今急激に減ってきています。だけどオミクロンが減っても、次にまた違うタイプが出たら集団免疫はなくなってしまいます。なぜかと言うと、最初の武漢型に対して作った抗体は、デルタ型のときに効力が10分の1になっていました。それでデルタ型とオミクロンを比べたらまた10分の1になっていました。だから今我々が打っているワクチンは、感染の予防としては、抗体を作る力は100分の1になっているんです」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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