日本にはびこる「孤独」を解消したい…無料でいつでも頼れる人にアクセスできる相談窓口を開いた大空幸星さん
望まない孤独を抱えている人のために活動を続ける大空幸星さんが4月8日の「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)に出演。複雑な家庭環境で育った経験から立ち上げた、「24時間365日、無料でいつでも頼れる人にアクセスできる」相談窓口について話していただきました。
大空幸星「僕はひとり親家庭で育ったんですが、奇跡的に高校生のときに頼れる先生に出会って、ちょっとずつ問題を乗り越え、大学も奇跡的に合格しました。だけど僕がバイト先で出会った、戸籍がない子や虐待を受けて育った子は、大学どころか高校に行くことさえ選択肢になく、そんな子はみんな共通してひとり親家庭だったんです。そもそも、ひとり親家庭の子供は頼れる人の絶対数が少ないんですね。家族も半分、親戚も半分。しかも親と関係が悪化しちゃったら完全に誰にも頼れなくなってしまいます。」
大竹まこと「大空くんは、そういう経験の中からNPO法人「あなたのいばしょ」を立ち上げたんだね。」
大空「ひとり親の子達が、家族以外の頼れる人に確実にアクセスできる仕組みを作らなきゃいけないと思いました。」
大竹「あなたが高校時代の先生と出会えたように。」
室井佑月「それ、すごいいいことじゃん。親じゃなくていいんだもん。他人だっていいんだよね。」
大空「僕らは、24時間365日、無料で匿名で、いつでも誰でも相談できるチャットの相談窓口をやっているんですけど、これはまさに相談員は他人なんですよ。顔も見せなくていい、名乗らなくていいんだけど、なにかちょっとしんどいことがあったり、モヤモヤすることがあったら、いつでも頼れる人に出会えるんです。こういう仕組みをNPOを立ち上げて作りました。」
大竹「相談窓口を開設してから2年ということですが、今までどのくらいの相談があったんですか?」
大空「24万人以上の人から相談がありました。今では1日に1300人ぐらい相談が来ます。」
室井「相談員ってどういう人がやってるんですか?」
大空「本当にごく普通の一般の人です。お医者さんや精神科医の人や大学の先生とかもいらっしゃるんですけど、多くは主婦や会社員で普通の生活をしてる人達です。もちろん研修は受けます。誰でもなれるわけでもないんですが、誰でもエントリはできます。実は、相談が一番増えるのは、夜の10時ぐらいから朝方にかけてなんですが、今までこの時間は行政でも民間でも窓口がなかったんです。そこで僕たちは海外に住んでる日本人との時差を利用することで、24時間いつでもオンラインで相談できるようにしたんです。」
大竹・室井「賢い!」
室井「妄想癖があって意固地なおばさんでも相談員になれるかな?睡眠薬飲まないと眠れないから夜10時からでも対応できるよ。」
大竹「72歳で昔チンピラだった早起きのおじいさんはどうですか?」
大空「本当に誰でもなれるんですが一応書類選考と面接があります。」(笑)
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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