アニソン界のプリンス・影山ヒロノブが封印していた過去や楽曲とは?

アニソン界のプリンス・影山ヒロノブが封印していた過去や楽曲とは?

Share

4月7日木曜日の「くにまる食堂」(文化放送)に、日本のアニソン界を牽引するシンガーソングライターの影山ヒロノブさんが登場! 本職の歌と同様、パワフルな口調でデビュー当時のお話や、ロックへの想いなど様々なお話を披露してくれた。

野村邦丸アナ「影山さんはデビューして何年になりますか?」

影山ヒロノブ「45年目に入ってます」

邦丸「うひゃーっ! LAZYが1番最初ですよね?」

影山「そうです。16歳でデビューしました」

邦丸「5年前(2017年)に前番組の『くにまるジャパン極』に出ていただいた時に、影山さんは実をいうとご出身は大阪で、バリバリのヘヴィメタとかハードロックが大好きだったので、『LAZYという和製ベイ・シティ・ローラーズでバーンと売り出す』という方針に対しては、ものすごい違和感を感じていたというのは、聞きました」

影山「そうです。かまやつひろしさんにスカウトされたんですけど、かまやつさんは『よし!東京行ってロックやろうよ!』っていってくれたんで僕ら学校も転校して引っ越して、デビューしようとしたら、その頃ベイ・シティ・ローラーズが流行ってたっていうこともあって、レコード会社とプロダクションの意向としては凄くアイドル的な、和製ベイ・シティ・ローラーズにしたかったという形になっちゃって、それで世の中に出たもんで、『俺たちに自由にやらせてくれれば、もっとロックなこと出来るのになぁ』っていう気持ちがメンバー5人にはずっとありました」

邦丸「なのに『赤頭巾ちゃん御用心』が大ヒットしちゃって、『ぎんざNOW!』というね、銀座で実際に生放送やるっていう、あれのレギュラーでしたよね?」

影山「そうです、僕らは金曜日のレギュラーだったんですね」

邦丸「そうすると銀座界隈にまあ、女子中・高生が学校終わった後にウワーッと来て、今みたいにしっかりとした警備やってませんからね、ガードマンさんのガードをかいくぐって中へ入ろうとする子がいたりとか凄かった。あとLAZYは1人1人にニックネームがあって、影山さんはMichell(ミッシェル)ですよね。誰が付けたんですか?」

影山「それは、かまやつさんを中心に、あとザ・タイガースの森本太郎さんとかもいた、LAZYのプロデュースチームですね。で、1人ずつ決まる度にそのチームから合宿所に電話があるんですよ。で、電話がかかってきて『ちょっと影山、呼んで?』『はい!影山です』と言うと『影山、おまえは今日からMichellだ!』みたいな。それが1人ずつ言い渡されて、Suzy(スージー)、Funny(ファニー)、Davy(デイビー)、Pocky(ポッキー)って……言われる度に1人ずつめっちゃショック受けてくる(邦丸大爆笑!)」

邦丸「そうなんだ!影山さんはいつ頃Michellを受け入れられるようになったんですか?」

影山「ファンの人たちが、ステージでもどんなところでもミッシェルーッ!とか呼んでくれるじゃないですか。そうするとやっぱりすぐ慣れちゃいましたね」

邦丸「影山さんは慣れた。俺思うんだけど、Pockyはどうなんだろうなぁ?」

影山「そう思うでしょ? 案外みんなイヤだって言っときながら、受け入れてるんです。あの、ギターの高崎晃、LAZY解散後、『LOUDNESS』の時に使ってたギターに『Suzy』ってステッカー貼ってあったのを見ましたから、僕。あんだけヤダって言ってた癖にこいつ!みたいな」

邦丸「5年前に登場いただいた時に聞いてすごく覚えているのが、後にアニソン界をリードするようになって行くんだけど、一時期『赤頭巾ちゃん御用心』という大ヒット曲は出来ることなら歌いたくないっていう、影山ヒロノブにとってのキャリアの中では封印した時期もあったけれども、今は逆に受け入れられるようになったとか?」

影山「そうですね、そういう面倒くさいことがどっかのタイミングで『どうでもいいな~』と思えるようになりましたね、40歳超えてから。LAZY解散して1人になって、自分しばらくは低迷してたんで、そんな時に昔売れた自分の曲をやるというのは、何かこう悔しいっていう気持ちがあったんですよね。だからもう、殆どやったことがなかったですね」

邦丸「後にLOUDNESSに発展的になっていくメンバーもいるわけなんだけど、学生時代、俺の記憶では『LAZYなんてのは女の子にキャーキャー言われてるだけのバンドだよ、あんなの!』って言ってた硬派のロックファンの人たちが『実をいうとLAZYって凄いんだ』って後になってからいうんだよね。そういう人多いでしょう?」

影山「特に70年代って、ロックに対してね、『これはロックで、これはロックじゃない』っていう決めつけがね、すごい厳しかった時代だと思うんですよね。だからLAZYなんかは『あんなのはロックじゃねーよ!』って一番いわれたんですよね。その後80年代90年代とね、そういうのがあまり厳しくいわれなくなって、例えば『ジャパメタ』とかその後の『ビジュアルロック』っていうブームがありましたよね。あそこのバンドが使っているコードってね、結構歌謡曲と重なる日本人特有の『泣き』のフレーズとかをみんなが一般的に使ってて、普通にみんながロックだと受け入れる感じになっていったんです」

そんな影山さんと聴くLAZYの「赤頭巾ちゃん御用心」は、ひときわ新鮮に聞こえた。
そしてこの後も、影山さんの音楽への想いがこもった熱いトークが続いた。その模様はぜひ、radikoのタイムフリーでどうぞ!

「くにまる食堂」は平日朝11~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


くにまる食堂

くにまる食堂

月~木 9:00~13:00

その他の主な出演者
CLOSE
その他の主な出演者

リスナーが今気になる政治・経済・エンタメ情報をお届けし、リスナーの意見を紹介する機会を充実させ、”知りたい””言いたい”気持ちに応える場所になります。 毎日通…

NOW ON AIR
ページTOPへ