東京で桜の標本木 開花
きょう3月20日午後2時ごろ、東京管区気象台の担当者は
靖国神社にある東京の桜の標本木が10輪開いているのを確認し
開花の発表を行いました。
平年より4日早く、観測史上最速だった去年より6日遅い開花となりました。
報道陣だけでなく、きょうはざっと70~80人が標本木の周りに集まり
開花の発表を見守りました。
東京管区気象台の小林さんは
「東京の標本木を観測しましたが、きのうは一つも咲いていませんでしたが
きょうは5輪以上確認できました。(おー)東京の桜の開花発表です。
(一斉に拍手!!…パチパチパチ…)
もう一度お伝えします。
手話を使ってお伝えします。東京の桜の開花発表です。
昨年より6日遅く、平年より4日早いです。
桜はこれからが見ごろ、季節を感じて楽しんでいただければと思います。」
手話で気象台の担当者が「開花発表」を伝えて下さったのは初めて。
気象庁広報によると、たまたま小林さんが手話ができる方だったので
今の時代(SDGs)に合わせて、手話でも発表したのでは…とのことでした。
私は今日まで3日連続、先週の水曜日も合わせ
今月は4回標本木を見にいきました。
東京管区気象台の小林さんは、金曜の雨の中での観測では
マイクを出す記者に
「本日の東京の桜の開花発表はありません。お疲れ様です。失礼します。
冷たい雨の中お疲れ様です。」と…記者を気遣うコメント。
あまりペラペラしゃべるタイプではない雰囲気の方なのですが
今日はまさかの「手話開花発表」!
境内に集まった方々も(コロナを思えば集まってはいけないのですが)
「春が来たなぁ」「嬉しくなる」
「暗いニュースが多い中、久しぶりに明るいニュース」と本当に嬉しそうでした。
きょうは、開花した桜の花以外写真を撮る余裕がなかったのですが
きのう19日の様子は、こんな感じ
気象庁撮影の桜の写真はこちら…
満開は3月26日ごろになりそうです。
文化放送 気象庁担当記者 気象予報士・防災士 伊藤佳子