伊藤惇夫、政党を「恒星」「惑星」に例えて解説…「自民以外に恒星のような政党が必要」

伊藤惇夫、政党を「恒星」「惑星」に例えて解説…「自民以外に恒星のような政党が必要」

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3月17日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、政治アナリストの伊藤惇夫氏は、日本の政党を恒星と惑星に例え、「小さくても良いから自ら光を発する恒星のような政党が必要だ」と話した。

伊藤「各政党が7月10日といわれる参議院選挙に向けて動き出している。自民党と公明党は一時期、亀裂が入っていたようですが、ある程度修復の方向に動きつつある。立憲民主党は共産党との距離感に悩みつつ、野党の一本化を呼び掛けている。国民民主党は自民党に近寄っている。維新の会は安倍・菅政権時代は政権と蜜月な関係だったわけですが、岸田政権になってから距離が広がりつつある。こうして見ると、これほど野党が混乱しているのは、戦後史の政治史の中でも見たことがない」

なぜここまで野党がおかしくなったのか? 伊藤氏は自民党を恒星、野党を惑星に例えて説明する。

伊藤「恒星というのは、自ら光を発する星です。惑星は自分で光を発することがない星で、恒星のまわりを回っている。結局、日本の政党でいうと、恒星は自民党だけで、それ以外の政党は惑星だと思うんですよ。(55年体制の時には、自民党以外に社会党が弱いながらも労働者代表みたいな感じで小さな恒星に近いものだったと思います。)今はほとんどの政党が反自民とか非自民とか言うじゃないですか?みんな自民党の存在を前提にして自民党との距離を競い合っているだけ。逆に言えば、自民党という恒星がなければ、そもそも存在が確認できない。自民党の光の反射でしか存在が示せない」

さらにこう続ける。

伊藤「立憲民主党は、反自民の象徴ですけど、自民党という恒星の光を受けながらその光を反射させて自民党に光を送り付けている。国民民主党は小惑星としてがんばってきたけど恒星に吸収されようとしている。共産党は小さいながらも独自で光を放とうと頑張っていたが立憲民主党にしがみつく姿勢が垣間見えるので恒星の道を諦めたのかな? と思う」

そして、伊藤氏は自民党以外に恒星となる政党が必要であることを訴える。

伊藤「結論的なことをいうと、惑星は自ら光を発することができないから恒星に取って代わることができない。いつまでも引き立て役でしかない。しかもその引き立て役たちがここにきて劣化している。私は二大政党制による政権交代システムが理想だと思ってません。しかし、少なくとも自民党以外に小さくても良いから光を発する恒星のような政党がないと太陽系全体が劣化していく。自民党という恒星を視野の外に置いておいて自分たちはこういう国作りをするんだということを国民に訴え続けていくような政党が出てきて欲しいと思うんですね」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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