ウクライナ選手団、「国民に勇気を与えた」メダル29個の快挙 北京冬季パラリンピック閉幕
3月13日、北京2022パラリンピックが閉幕した。ロシアのウクライナ侵攻の影響で、テレビなどで報じられることが少なかったが、3月11日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では月曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、寺島尚正アナウンサーがこの話題を掘り下げた。
「選手の勝利は国民全員に金メダルの重み」
ウクライナのゼレンスキー大統領は昨日閉幕した北京パラリンピックでのウクライナ選手団の活躍を賞賛した。ウクライナは今大会、金メダル11個を含む29個のメダルを獲得。冬季大会で過去最多だった2006年トリノ大会の25個を超えた。今大会では中国に次いで2位の好成績。
「選手の勝利は国民全員にとって金メダルの重みがある」など、戦地の自国民を勇気づけるメダルラッシュへの感謝を表した。
このことについて、内藤氏は「よかったですね。これはウクライナの方の励みになるといいですね。パラリンピックっていうのはいろんなルーツがあるんですけど、一つはイギリスの病院で傷痍軍人のリハビリのためにやっていたスポーツ大会が源流ですから、そういう意味ではウクライナは紛争などで負傷された元兵士の方が多く、特にバイアスロンなんかが強いのはそういった方々だと思うので、パラリンピックの本来の姿で強いのは納得のいくところですよね」と感想を述べた。
「(ウクライナは)チェルノブイリ原発事故やクリミアなどでの紛争の影響で障害を持つ方が多いと言われており、競技の環境も整っているとのことです。今大会は開幕直前にロシア軍が侵攻して一時、選手の参加も危ぶまれましたが、ウクライナは今大会29個のメダルを獲得したということです」と、寺島アナは改めてウクライナの選手団を讃えた。
ちなみに日本は金メダル4個に輝き、合計で7個を獲得した。これは1998年の長野大会に次いで多い数字となった。
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