宗次郎が選ぶ季語とオカリナのコラボレーション『宗次郎 オカリーナの森から』

宗次郎が選ぶ季語とオカリナのコラボレーション『宗次郎 オカリーナの森から』

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文化放送で毎週土曜午後17時15分から放送中の『宗次郎 オカリーナの森から』
パーソナリティはオカリナ奏者の宗次郎さんです。

「闌春」の季語から宗次郎さんが選んだのは?

宗次郎 3月になりました。心なしか、日差しに温かさを感じるこの頃です。

西 川 今週は季語とオカリナのコラボとラジオオカリナ講座をお送りします。3月になりましたので、3月になりましたので「闌春」の季語を取り上げたいと思います。代表的な「闌春」の季語をいくつか紹介しましょう。

まずは「春の月」。「春」という季節に見られる月の総称です。「見え方」や「雲のかかり方」によって限定されません。早春の冴え冴えとした月も、おぼろ月も「春の月」です。
代表句です。「山脈(やまなみ)の 空みどりなす 春の月」。相馬遷子の句です。

次は「春雨(はるさめ)」。春雨と一口に言っても、早春の冷たい雨から晩春の温かい雨まで色々ですが共通しているのは「植物の芽生え」を促す「慈雨」、恵みの雨だという事です。
代表句です。「春雨や 蓬(よもぎ)をのばす 草の色」。松尾芭蕉の句です。
 
続いて「春祭(はるまつり)」。3月の声を聞くころ、農家では農作業の準備に入ります。これから長く続く、稲作や畑仕事の日々を前に行う五穀豊穣への祈りをこめた祭りです。高い山の頂近くに消え残る雪の形で農作業の時期を判断することもあります。
代表句です。「白馬(しろうま)の 雪なほゆゆし 春祭」。石橋辰之助の句です。

代表的な句をご紹介しましたが、宗次郎さんはどの季語をお選びでしょうか?

宗次郎 今月は「春祭」にしたいと思います。

西 川 では「春祭」という季語を受けて、どんな曲をお送りしましょう?

宗次郎 「春の土」という曲があるんですけれども、この曲がぴったりだなあと思いました。

西 川 宗次郎さんが選んだ「春祭」という季語を受けて、アルバム「アコースティックワールド42」より、「春の土」です。

M ① 春の土 / アコースティックワールド42(ライブ盤より) 

宗次郎 「春の土」をお聴きいただきましたが、いかがでしたか?

西 川 この曲を聴くと、春のいろいろな芽吹きだったりとか、畑の作業についても命の始まりを感じるなあと思いますね。

宗次郎 ありがとうございます。元々は「水心」というアルバムに入れた曲なんですけど、今回流したのは「アコースティックワールド42」というライブバージョンの方から聴いていただきました。そちらのイントロがさらにゆったり演奏していたので、今日はそちらを聴いていただきました。

西 川 本当にいろんな命の始まりを感じるなあという曲ですね。このあとは「ラジオオカリナ講座」です。宗次郎先生、今月の課題曲を教えてください。

宗次郎 はい。3月は、卒業シーズンということで今月は「仰げば尊し」を練習して頂こうと思います。

西 川 まさにこの時期にピッタリの曲ですね。では、宗次郎先生、この曲を演奏するにあたっての留意点などを教えてください。

宗次郎 これは僕の「オカリナで奏でる名曲集 vol.1」の楽譜集に入っている曲なんですけれども、皆さんご存知の曲ですし、譜面的にはシンプルな曲なので、いつもお話ししている、しっかりたたいて押さえるとか、しっかり上げるというのが基本です。あとは、音色を大切に、響かせることの感じを掴んでいただけたらいいなあと思っております。あとちょっと飛躍が多いので、その辺のところも慣れていただけたらいいかなあと思っております。

西 川 では、今月の課題曲「仰げば尊し」を聴いて頂きましょう。

M ② 仰げば尊し  / オカリナで奏でる名曲集Vol.1 

西 川 「オカリナで奏でる名曲集Vol.1」から今月の課題曲「仰げば尊し」でした。宗次郎先生、来週もよろしくお願いいたします。

宗次郎 はい、わかりました。

西 川 宗次郎さんへのリクエスト、メッセージをお寄せください。川口技研プレゼンツ「オカリーナの森」から。お相手は宗次郎と、文化放送アナウンサー西川文野でした。それではまた来週。

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