金子勝「日本の原発は武力攻撃を想定していない」原子力発電脱却へ、ウクライナ侵攻で日本人が気付くべきこと
3月4日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)で、『大竹紳士交遊録』に経済学者の金子勝が登場し、メディアの原子力発電についてのダブルスタンダードや、福島第一原発について語った。
ロシアがウクライナにある原発に攻撃を仕掛けたという問題を報道している一方で、原子力発電所を動かせというニュースがでるのはおかしいのではと伝える金子。
「国会で、立憲民主党の山崎誠議員が、原発が攻撃されたら耐えられるのかと質問をした。更田原子力規制委員長は、安全審査上では武力攻撃を想定していない。放射性物質がまき散らされることが懸念されると回答している。ミサイル一発で終わり。化石燃料も原発も戦争の道具になっている。再生エネルギーと蓄電池で全力で原発依存を脱していくことを正面から議論していかないといけない」
デブリの取り出しが不可能だと語る研究者もいる福島第一原発。大竹は、欧州では原発をかなり強固に作っていると話す。大竹は、噂話だけどと前置きしながらこう続ける。
「噂話レベルだけど、日本ではおばあさんが原発の敷地内で迷子になったこともあるとか。あと、原発を動かす前に、福島第一原発の処理にもいくらかかってるんだと。これだけお金をかけて100年くらい無理だろうと。デブリも取り出せない。東電がどれだけ保証しているか知らないけど、双葉町も町一個住めなくなっている。」
これに金子も同意し、経産省の対応を批判した。
「町が消えるに等しい。先週も話したサハリン1・2についても、経済産業省はまだ諦めていない。常識外れを強行しているのが経産省」
双葉町は唯一の全域避難が続き、2022年6月の帰還を目指している。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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