元TBS社員が「アートフェア東京」を始めるまで
3月10日~14日にかけて有楽町の東京国際フォーラムで開催される「アートフェア東京」のエグゼクティブ・プロデューサー來住 尚彦(きし なおひこ)さんが、3月9日の「くにまるジャパン極(文化放送)」に登場。TBS時代に周りの反対を覆した企画や、現在取り組んでいるアートの世界について語った。
來住尚彦さんは元々TBSに勤めており、1996年にはライブ空間「赤坂BLITZ」を立ち上げた。「赤坂BLITZ」の立ち上げは、周りから大反対されたらしく……
來住尚彦「賛成派と反対派が50%:50%の企画って面白くないとずっと思っています。99%が反対で1%が賛成。これはいきなりひっくり返るんですよ」
その後2008年には、複合エンタテインメント空間「赤坂サカス」を立ち上げた。
野村邦丸「やっぱり99の反対があったんですか?」
來住「ありました。赤坂サカスって広場なんですけど、常にイベントをやり続けて、たくさんのお客様がいらしてて。1000人来たら1000人のお客様を満足させる仕事っていうところで、今までのメディアの考え方と空間メディアの考え方では、全然違うことをやらなきゃいけないと思っていました」
そして2015年、來住さんはTBSを退社してアートの世界へ足を踏み入れました。そのきっかけは?
來住「赤坂サカスを作ったときに、ある外資系の企業が“ロンドンでやっているアートフェアを、赤坂サカスでやりたいけど、どう?”っていう話を頂きました。そしてロンドンに招待していただいてイベントを観てみたら、“これ余裕だな。僕できるな”と。僕、美術についてやってなかったんですけど、作品群を見たときに“あっ、これ自分で作れる”って思っちゃったんですよ」
それからアート作品を作り始めた來住さんは、フランスの「Japan Expo」というイベントに作品を出して売ることができた。そしてアーティストになろうと考えたが……
來住「そんな時にアートフェアをやられているギャラリーの方々に、“來住さん、アートフェアをプロデュースしてみない?”って言われて。僕はイベントのプロだから“完璧にできます”と思った。音楽イベントでもアートイベントでも、原型は一緒だというところに自信があったので、アートイベントのプロデューサーになっています」
來住さんが主催する「アートフェア東京」は、一部の美術愛好家に向けたイベントとは違うそうで……
來住「『アートフェア東京』は、約150のギャラリー、約3000点の作品が国際フォーラムに集まります。つまり作品を見て、感じて、家に持って帰っていただくというのがアートフェアなんです」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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