3月9日 鈴木慶一のロック半世紀前 その7 1972年の巻
水曜日はスペシャルな選曲で洋楽を極める「洋楽ジャパンⅩ」! 洋楽ファンの皆様、一週間のご無沙汰でした。 今週も懐かしいポップス談義に花を咲かせます! 今週のお客様は、ムーンライダーズ・鈴木慶一さんです。慶一さんも年に1,2回のペースでこのコーナーにお越しいただきましたが、本日が千秋楽となりました!
*プレイリスト*
★気を付けて/ヴァン・ダイク・パークス Be Careful/Van Dyke Parks (From 「Discover America」)スティール・ドラムの音色が当時はとても新鮮だった、生まれて初めて聞いたかもしれない…と慶一さん。この楽器をロックに最初に取り入れたのは1967年のホリーズ「キャリー・アン」で、間奏をどうしようかと悩んでいた時に、スタジオの外に出たらストリートでスティール・ドラムを演奏していた。これだ!というので、そのミュージシャンを連れてきて演奏してもらったというエピソードがあるそうです。「ヴァン・ダイク・パークスはオランダ系で、歴史好きなんですよね」
★スタッカ・リー/ドクター・ジョン Stack‐A‐Lee/Dr.John (From 「Dr. John’s Gumbo」)ヴェトナム戦争末期のアメリカ。ヴァン・ダイク・パークスはカリブ海から、ドクター・ジョンはニュー・オーリンズから、それぞれの音楽を紹介するようなアルバムを作りました。「2枚とも、日本の音楽にとても大きな影響を与えたアルバムです。細野さんと大瀧さんとが、競い合うように最先端のサウンドとして取り入れていきました」
★ア・ソルティ・ドッグ/プロコル・ハルム A Salty Dog(Live)/Procol Harum(From 「Procol Harum Live: In Concert with the Edmonton Symphony Orchestra」)
★彷徨う場所がないバス停/ムーンライダーズ プロコル・ハルムから続けてのライダーズ、慶一さんは「嬉しいですね」としみじみ。「プロコル・ハルムは大好きで、アルバムも全部持っています。2月にゲイリー・ブルッカーが亡くなったので、追悼の意味も込めてかけました.。ただプロコル・ハルムは1972年にオリジナル・アルバムが出ていないので、オーケストラと共演したライヴ盤からご紹介しました」続けては4月発売予定の新譜からのナンバー。「バス停で暮らしていた女性が殺された事件にショックを受けて、この曲を作りました」「続けて聞くと、大河の流れのように、音楽が脈々と受け継がれているのが感じられます。3月の野音はまだ寒いかもしれないですね。一杯ひっかけてから行けば大丈夫かな?」(邦丸さん)「皆さんぜひいらしてください!」
ムーンライダーズのライヴが、こんどの日曜日、3月13日 夕方5時半から、日比谷野外大音楽堂で開催されます! 皆様ぜひお出かけください。またおよそ11年ぶりとなる新譜「it’s the moooonriders」も4月20日発売予定、こちらもどうぞお楽しみに!
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