2時間ドラマでおなじみ トラベルミステリーの元祖、西村京太郎氏が逝去

2時間ドラマでおなじみ トラベルミステリーの元祖、西村京太郎氏が逝去

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十津川警部シリーズなどトラベルミステリーの第一人者で、推理小説作家の西村京太郎氏(91歳)が3月3日に肝臓がんのため亡くなった。3月7日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では月曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、寺島尚正アナウンサーが西村氏の偉業を称える場面があった。

60年間月刊誌を一人で作っていたようなもの

西村京太郎氏は1978年にトラベルミステリーの第一作「ブルートレイン殺人事件」を発表。全国を旅する十津川警部が時刻表トリックなど、鉄道絡みの謎に挑むシリーズが大ブームとなり、テレビの2時間ドラマの定番となった。
出版された著書はおよそ650冊。80年代後半から90年代半ばまでは所得番付の作家部門で赤川次郎氏に続く2位につけ、1998年から2004年までは7年連続1位。最高年収は7億円を超えたとスポーツニッポンが報じている。

「内藤さんは西村京太郎さんのイメージは何かありますか?」と、寺島アナが話題を振ると「いや、やっぱり2時間ドラマですね。活字では読んだことがないです、ごめんなさい」と内藤氏。「そういう方が多いと思いますよ。私もそうです」と寺島アナも同意した。

「変な話ですけど、よくもまぁあれだけ時刻表を駆使したトリックが出てくると思うんですけど、今なんかだとAIに時刻表のデータと設定を入れると自動的に作れちゃうんですかね。もちろん心理描写やセリフなんかは西村さんならではのもので、それが読ませるところだと思うんですけど」(内藤氏)

さらに「60年間で650冊ですからざっと計算すると毎月ほぼ1冊、だから月刊誌を一人でおやりになっていた感じですよね。スピードももちろんですけど、体力がすごいですよね」と感心する内藤氏に、寺島アナは「それを言うなら先日お出しになられた内藤さんの『アフガニスタン現代史』も分厚くて中身もしっかりわかりやすく書いてあって、体力必要ですよね」と、内藤氏が直近に発表した著作について触れた。

「もうヘロヘロです。僕はもうそんな、ひと月に一冊なんて書けないです」(内藤氏)


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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