激化するウクライナ侵攻―ロシアは今、何を考えているのか?~3月4日(金)ニュースワイドSAKIDORI!

激化するウクライナ侵攻―ロシアは今、何を考えているのか?~3月4日(金)ニュースワイドSAKIDORI!

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ロシアとウクライナによる2回目の停戦交渉が3日、ベラルーシとポーランドの国境地帯で行われた。双方の代表団は戦闘地域の住民の為の避難ルートを設置する方針では合意したが、ロシア軍はウクライナ各地で攻勢を強めており、停戦への具体的な道筋は未だ見えていない。ロシアは今何を考えていて、今後どのような動きを見せるのか。斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」のメイン・コーナー「ニュースサキドリ」では、元自衛官で軍事評論家の数多久遠さんに電話を繋ぎ、話を聞いた。

今回の2回目の停戦交渉では戦闘地域の住民の為の避難ルートを設置する事が合意されたが、これについてについてどう思うか?

今回の交渉で歩み寄りが見られたのは避難ルートの設置だけだったが、ロシアはロシア側へ避難するルートのみ認めているとの情報が入っている。恐らくロシアはロシア側へ逃げてきたウクライナ人の映像を国内で流し、ロシアがウクライナ人を保護していることを国民に宣伝する為、この避難ルートの設置を認めたのだろう。

 

今ロシアの行軍はキエフの手前で止まっているが、理由としてはどのような事が考えられるか?

補給が滞っている為前進出来ないという説が有力だが、一方で戦力を再編して大規模な攻撃を仕掛ける為の準備をしているとの見方もある。いずれにしてもロシアは今後、停戦交渉を優位に進める為キエフを包囲し、市街地に向かって更なる砲撃を行うと思う。

 

ロシア軍はウクライナ最大規模の原発、ザポリージャ原子力発電所を占拠したが、その狙いは何か?

この原発から放射能汚染が発生した場合、穀倉地帯としてのウクライナの地位が、数十年に渡って脅かされることになる。また電力の専門家はこの原発が停止した場合、ウクライナ全土でブラックアウトが生じる恐れがあると指摘している。ロシアはこうした可能性を利用して、ウクライナとの交渉を有利に進めるつもりではないか。

 

プーチン大統領は核の使用をほのめかす発言をしているが、核が使われる可能性が高くなる状況とは?

合理性で考えるなら、欧米諸国が直接戦闘に関与した場合、核の使用に踏み切る可能性が考えられるのだが、欧米ではプーチン大統領の精神状態を疑問視する見方もあり、合理性で考えた予測が外れる可能性は高い。

 

旬のニュースをジャーリスティックな視点で掘り下げる文化放送「斉藤一美ニュースワイドSAKIDORI」は月~金 午後3時半~5時50分に放送中。

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