神宮外苑、歴史ある樹木1000本伐採の都市計画は「フェアプレイじゃない」―中央大学研究開発機構・石川幹子機構教授―
3月1日(火)大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)に中央大学研究開発機構、機構教授の石川幹子氏が出演、東京の神宮外苑の都市計画でおよそ1000本の樹木が伐採されることに関し、東京都が計画を公表していた期間が2週間で意見の締め切りをしたことなどを挙げて「フェアプレイじゃない」と厳しく批判、改めて都民に考える機会を与えるよう訴えた。
石川氏は、自ら計画書をもって現地へ赴き、切られる木と残る木を確かめたところ、伐採される木が1000本に上ったという。東京都が「移植も考えている」としているイチョウの木も根が健全でなく、移植は難しそうだと述べた。パートナーのはるな愛が「イチョウの寿命は大体何年なのでしょうか?」と質問すると、「イチョウはフォーエバー」と明るく答えた石川氏だったが、計画では樹齢200年以上の大イチョウが切られ、そこにある軟式野球場も無くなって会員制のテニスクラブになると明かし、「戦後にアメリカ軍が撮った航空写真に、建物が全滅する中残っていたイチョウもあります。戦前から生き延びた、戦争の証人ともいえるイチョウが切られてしまうのです」。と悔しげだ。
また、神宮外苑はかつて関東大震災の時に仮設住宅や病院、風呂などが設営された歴史もあるとして、「これから起きると言われている直下型地震など、いざというときに逃げるところ、住むところになる場所に超高層ビルができてしまう」と危機感を募らせた。
2月9日にこの都市計画は東京都の都市計画審議会において賛成多数で可決されたが、現在計画の見直しを求める署名が5万人ほど集まっており、石川氏は「これからも事実を伝えていき、皆が声を上げるしかない。諦めていない」と使命感に燃えている様子だった。
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