金子勝「ウクライナ問題とサプライチェーンの崩壊」アメリカで起きているインフレの原因は?

金子勝「ウクライナ問題とサプライチェーンの崩壊」アメリカで起きているインフレの原因は?

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2月18日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)で、『大竹紳士交遊録』に経済学者の金子勝が登場し、アメリカのインフレの原因を説明した。

転んで骨折してしまったという金子。自分も大変だが、経済も大変だという。

「円の実質実効為替レートが、50年ぶり低水準。アメリカの1月の消費者物価上昇率が7.5%。3月の利上げが0.25だったら6月もあげる可能性がある。もしかしたら0.5上げうるかもしれない。アメリカは失業率も上がっている。日本のバカ新聞はアメリカは景気良くなっているとか書いているけど、スタグフレーションだから利上げしてきたら、今度株価が落ちる。FRBは理解していて、不動産や株価が落ちるシナリオも頭に入れてやっている。それでも、インフレを抑えようとしている」

では、アメリカのインフレの原因は何なのか。

「ウクライナにドイツの首相がきてプーチンと会談をした。ヨーロッパはウクライナにNATOに加盟して欲しくない。ウクライナの東部にいる多くのロシア派という爆弾を抱えたくない。だから、中立地帯でいいという感覚。一方、バイデンは中間選挙で焦っている。アフガンの際に弱気でいたらタリバンに逃げられてしまって評判が悪い。それもあって、強硬姿勢。ロシアも軍備を進めてる。お互いに長く時間がかかっている間に、ヨーロッパは厭戦気分。アメリカは交戦気分で11月まで続く可能性もある。そうするとオイルの値段が上がる」とウクライナの問題がアメリカにも波及していると話した。

大竹に、他にインフレの原因はないのか問われた金子はもう一つあると話してくれた。

「サプライチェーンも壊れている。食品加工メーカーも壊れ、農家も農作物を買ってもらえず、消費者は買う物がないというのがあちこちで起きている。いずれ、この流れが日本にやってくる。日本は円安だから、金利差が広がっていくとお金がアメリカに流れれば輸入物価が上がる。日本は相当所得が増えない中で物価上昇がやってくる」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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