ウクライナ情勢、解決の鍵を握る”ミンスク合意”を佐藤優が解説

ウクライナ情勢、解決の鍵を握る”ミンスク合意”を佐藤優が解説

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佐藤「ポイントはミンスク合意。ミンスク合意をちゃんと履行してくれればこの問題は終わるわけです」

2月18日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、元外交官で作家の佐藤優氏が緊迫するウクライナ情勢について、解決の鍵を握る”ミンスク合意”について解説した。

野村邦丸アナ「ミンスク合意、最近よく耳にするんですけど、佐藤さん教えていただけますか」

佐藤「2014年、2015年、にミンスク合意というのがあります。今、親ロ派勢力が侵攻している地域、これは今のままにしておく。それでその地域で自由な選挙をOSCE(欧州安全保障協力機構)がきちっとしているところで公正な選挙をやってそれで政府を作ると。それでウクライナは特別の統治を認める。だから、自治州あるいは自治共和国みたいなものを作るということですね。それが決まったところで、ロシアが国境警備をウクライナに移す。こういう話です」

邦丸「これは合意しているわけですね」

佐藤「2014年の合意は、ウクライナの大統領とロシアの大統領とドネツクとルガンスクのトップ。ところがその合意をしても全然お互い、言うことを聞かない。翌年、フランスとドイツが相談して前年のミンスク議定書に基づいて新しい案を作って、それにロシア、ウクライナが加わって本部が出来るんです。それを実行するための付属文書が出来まして、その付属文書にはロシア、ウクライナ、OSCE、ドネツク、ルガンスクの代表が肩書なしで署名してるんです。だからみんなこの文書、合意してるんですね。しかも国連で登録されている条約になってますから拘束力を持つんです」

佐藤氏によると、この合意を守っていないのがウクライナだという。

佐藤「ウクライナの今の大統領のゼレンスキー氏が言っているのが、“条件が変わった、ウクライナ国民がミンスク合意は認められないからこれじゃできない、誰が署名したのか知らない”ということ。署名したのは前の大統領。外国と約束したことは守らないといけないわけですよ」

さらにこう続ける。

佐藤「平和維持のためには、ミンスク合意とウクライナ政府がドネツク、ルガンスクの代表と話し合わなければいけない。しかし、ウクライナ側はそういう連中とは話ができないと言って一切対話することを拒否してるんですね。ウクライナの態度にすごく問題があると思うんです」

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