坂倉昇平「基本的に、会社側は放置」根深い大人のいじめ・パワハラ問題

坂倉昇平「基本的に、会社側は放置」根深い大人のいじめ・パワハラ問題

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2月16日の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)にて、大竹メインディッシュに講談社現代新書より『大人のいじめ』が発売されている坂倉昇平がゲスト出演し、労働者に行われるパワハラやいじめ等の問題について熱弁した。

NPO法人として労働者に対しての相談窓口を作っているという坂倉。坂倉自身、現在の日本社会の会社と労働者、労働者と労働者の在り方に危機感を感じているという。

「職場でこういうひどい目に遭っている。これはおかしいじゃないかと声を上げると、お前会社に歯向かおうとしてるのか。会社の利益をあげるのが仕事なのに何を言っているんだと、上司や同僚から言われることもある。非正規、正社員関わらず人員が不足しているのに業務量は増大している。一人でも休みたいとか丁寧に感染対策をとか言うと、コストがかかることを言うな。私の仕事が増えると、同僚からの反発が出てくる」

その様な現場について、会社側はどのように対応しているのか。

「基本的に、会社側は放置。ハラスメントの相談受付をつくることが義務化されているが、相談を受けた会社のうち、47%が対策を何もしていない。無視、放置している。放っておいた方が会社にとっては都合がいい。会社のいじめは、職場の労働環境が起因となっている。そのおかげで、職場や経営者に対して矛先が向かなくなっている。いじめがストレスのはけ口になっている。会社にとって、何も発言しないで働く労働者がより良い人材ということ」

一時期、パワハラが大問題になってメディアに積極的に取りざたされたこともあったと語る大竹だが、それについても坂倉は

「結局、会社の外に問題が出たり、亡くなる方が出たときに初めてわかる。会社にとっては、隠ぺいしておいた方がいい。我々に相談してきた方の話を聞くと、会社に相談しても何もやってくれないという叫び声をよく聞く。たとえ大会社でもうちでは、上手くごまかせればいいだろうという意識が蔓延している」

これらの問題は全世界で起きていることなのか、日本独自の問題なのか大竹がたずねた。

「いじめやパワハラは世界中で増えてきている問題とは言われている。その中でも、日本独特なものがある。会社の論理に従え、足を乱すなというのは、日本独特のいじめの在り方」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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