ヒャダイン 音楽家を目指したきっかけは9.11の同時多発テロ
文化放送「AG-ON Premium」で『ヒャダインのわーきゃーいわれたい』を担当している音楽クリエーターのヒャダインさんが、2月2日の「くにまるジャパン極(文化放送)」に登場。学生時代に体験した「9.11」の同時多発テロ、音楽家としての下積み時代について語った。
ヒャダインさんが音楽の道を目指したのは、京都大学の学生時代だった。
ビャダイン「京都大学まで順調に進学させていただいたのですが、あんまり学校に行って無かったせいもありまして、就職活動に乗り遅れてしまいまして。“もう人生終わったな……”と思いまして、2週間ニューヨークに旅行に行ったんですね。その最終日に『9.11』の同時多発テロにあってしまいまして」
野村邦丸「えー、そうなんだ!」
ヒャダイン「一人っきりで一週間帰れなかったんですが、その際に初めて自分の夢とか将来について熟考しまして。“自分は音楽で身を立てたい、名を上げたい”という気持ちになりまして、そこから音楽家を目指すことになりました」
邦丸「あの『9.11』のときにニューヨークに居たっていうのは、本当に冗談抜きで、いま元気に活躍されていて良かったですよね」
ヒャダイン「本当ですよね。毎日行っていたのが、『ワールドトレードセンター』だったので、それが一日でもずれたら、もしかしたら僕も被害にあっていたかもしれないので、“生きているうちに、やりたいことをやろう”という気持ちになりました」
そんなヒャダインさん、子供の頃から音楽に触れていたそう……
ヒャダイン「3歳からピアノをやっていまして。ですが趣味程度で、作曲もあんまり作ったことが無かったので、本当に大学4年くらいから作曲の勉強を徐々に始めていった感じですね」
京都大学の学生時代に、音楽の学校にも通っていたそう……
ヒャダイン「週に一回、1時間だけなんですが、作曲講座に行ってまして、その際に先生に“あなたちょっと変だから、東京に行ってやった方がいいんじゃない?”みたいなことを言われて、言われるがまま東京に来て、って感じですね」
邦丸「当時は、どんな音楽をやっていたんですか?」
ヒャダイン「今でこそアニメソングとかアイドルソングとか、ワイワイしたのを作るんですが、当時は落ち着いた環境音楽とかBGM系の音楽を作っていて、鳴かず飛ばずでずっとアルバイト生活でした。“これじゃいけない!”と思ったときに、ニコニコ動画という動画共有サイトにゲームのアレンジの曲をアップロードしたらウケたので、“自分はこっちの方が才能があるんだ”と言う風に気づいた次第ですね」
その後のヒャダインさんは、東方神起の「Share The World」、倖田來未さんとmisonoさんのデュエット曲「It’s all Love!」などの楽曲提供をした。
ヒャダイン「それまではヒャダインのニコニコ動画の活動と、本名の前山田健一の作家活動をばらばらにしてたんですよね。そういったビッグアーティストに楽曲提供することになって自信がついて、“ヒャダインは前山田健一だよ”ってバラした次第ですね」
邦丸「ネットでヒャダインさんの存在を知っている人からすると、“えー!”という声もあったんですか?」
ヒャダイン「すごく多かったですね。東方神起さんの曲がアニメ『ワンピース』の主題歌になっていたので“あの曲、ヒャダインだったんだ”みたいな話で盛り上がったくださいましたね」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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