華々しい足跡の節目節目で、上村愛子が想っていたこととは? ~1月27日「くにまるジャパン極」

華々しい足跡の節目節目で、上村愛子が想っていたこととは? ~1月27日「くにまるジャパン極」

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2月4日の北京オリンピック開幕まであと少しとなった1月27日、元女子モーグル日本代表でモーグル界のレジェンド・上村愛子さんが「くにまるジャパン極」(文化放送)にリモート出演。現在の生活や自身の競技人生について、そして北京オリンピックの展望について語った。

野村邦丸アナ「今日はリモートでご登場いただいて、上村さんの画面の背景が外ですかね?」

上村さん「そうですね、白い雪の景色の広がる雪山ですね。冬の間は長野に居ることが多くて、基本的に今シーズンは雪の条件がすごくいいので、時間のある時はスキーを滑って、山を歩いたりしています」

邦丸「競技者人生としては終止符を打ちましたけど、1スキーヤーとしてはプライベートでもスキーを滑ったりするんですか?」

上村「何年もスキーから離れていた時期があったんですけど、スキーの技術を持っていることが一生の宝物だと気付きまして。冬になると雪山に行ってスキーをまた始めています。ただモーグルは機会があると1本2本は滑るんですけど、練習していないので翌日や翌々日とか身体が動かない程痛くなりますね」

邦丸「愛子さんが生まれたのは兵庫の伊丹と言う雪とは縁がない所ですが、2歳の時に長野県の白馬に移られました。そのきっかけが愛子さんのご病気ということですが?」

上村「持病がありまして、家族が自然の多いところでゆったり過ごさせてやりたいというのもひとつの理由だったそうです。ただ、スキー場の近くでペンション業を経営したいと言う両親の夢もあったので、小さい頃から白馬に越して、冬には雪が降ると言う環境で育ちました。小学校1年生の冬から地元のアルペンチームに所属して、12月から3月ぐらいまで、土日は朝から夕方まで、平日もナイターで毎日練習していました」

邦丸「14歳の時にモーグルに出会ったそうですが、そのきっかけは?」

上村「アルペンを6年間やっていたんですが、表彰台に乗ったりとか、同学年の中でも上の方に行ける機会があまりなかったんです。アルペン競技を1年間休んでた時期がありまして、その時に海外で行われていたモーグルのワールドカップを初めて観て、すごく歓声があがったり、雪の瘤の中を転んだ人が立ち上がって手を振った時の周りの人の拍手だとかが魅力的に見えて、当時瘤を滑る技術っていうのも全然持っていなかったので、あんな風に瘤を滑れたら誰よりも目立つんじゃないかと思ってチャレンジしてみたんです」

上村さんはモーグルという競技の魅力や難しさを詳しく語ってくれた。また、長野オリンピックで金メダルに輝いた里谷多恵さんへの想いも熱く語った。
そして邦丸アナは、長野オリンピックからソチオリンピックまで5大会連続出場を果たしながらも、メダルを獲得するに至らなかった上村さんの競技人生について斬り込んだ。

邦丸「初出場の長野では7位でした。2002年のソルトレイクでは6位、2006年のトリノは5位、2010年バンクーバー4位。バンクーバー4位。バンクーバー4位……。7、6、5、4位と来て、もう1段!メダル見えてましたよねえ」

上村「見えてましたね、この時。すごく近かったと思います」

邦丸「あの時の涙ってのは、可哀想とか言うんじゃなくて、『人生って色々ね』って共感された方、結構いらっしゃったんじゃないですかねえ」

上村「私は7、6、5、4、4というストーリーがですね、自分でも操作出来るものでもないですし、もちろんジャッジの方も操作してその順位にあてはめるなんてことも出来ないものなので、『なんでこんななんだろうな』っていうのは正直思ったところで、毎回金メダルを目指して取り組んではいるので、普通ジャンプアップしたりとか大きなミスがあったら順位が下がったりとかはあるんですが、私の場合は不思議なことに1つ1つ上がっていくという戦績でですね、「なんでこんなに一段一段なんだろう」とインタビューで語った言葉は正直な気持ちで、その言葉が皆さんに刺さったというか、成績だけじゃないんじゃないかっていう、逆に励まして貰えるコメントをたくさんいただきました」

最後に上村さんは、まもなく開催される北京オリンピックについて語ったが、今大会の日本代表のモーグルチームは優秀な選手が多く、ニューヒーロー・ニューヒロインが多く出てくることを予告した。ぜひ、その通りになることを期待したい!

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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