メディア報道のここが“変”…伊藤惇夫が指摘「岸田総理に優しすぎ」~1月27日「くにまるジャパン極」
1月27日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)では、政治アナリストの伊藤惇夫氏が、ここ最近メディアの報道で”変だな?”と感じた部分について話した。
伊藤氏は菅政権と岸田政権のコロナ対応を比較する。
伊藤氏「オミクロン株の感染が止まりません。ものすごい勢いで感染者が増えています。思い返してみると菅政権時代は感染が拡大すると、マスコミは一斉に厳しい政権批判が展開されていたような気がします。後出しだとか、迷走してるとか、ワクチンが遅いだとか。批判が非常に強かった気がするんです」
一方、岸田政権はというと…
伊藤氏「まん延防止等重点措置については、都道府県からの要請をほぼ丸飲み状態。政府としてどう対処していくのか? 方針や対応はほとんど見えてこない。ワクチンについては、先手を打ちますといった発言もありましたけど、現実はどうか? 第6波は想定内だったわけですが、今の状況をみるとモデルナはあるけど、ファイザーはないという状況になってる。3回目接種に関しては、1月25日公表時点で全国民の接種率は2.1%か2.2%くらい。これはOECD(経済協力開発機構)の中で最下位」
これに加え、国民に向けてのメッセージの発信がないことを指摘する。
伊藤氏「岸田氏はここまで対策会議の発言や決定事項をぶらさがり取材で話すことはありますけど、振り返ってみると岸田氏が国民に向けて”政府はこうします、だから皆さん協力して乗り越えましょう”という発言ってあんまり聞いたことないんですよね。菅氏はこれをやらなかったことでものすごい批判を受けていたのですが、それに比べて、今、いろんな意味でマスコミは岸田氏の姿勢に対してものすごい優しい感じがするんですね。この差って何なんだろうな?というのが1つの疑問です」
野村邦丸アナ「今現在、国民の気持ちの中で”早く3回目目のワクチン接種やってよ”というリクエストはあるんだけれども、何やってんだよという声が上がりにくい空気、風というのは私もなんとなく感じます」
伊藤氏「批判疲れというのもあると思います。批判してもしょうがないというあきらめの気持ちとオミクロン株自体に危機感を持ってない。慣れもある、疲れもある、危機感もかなり薄いということもあるんですけど、客観的に評価する仕事がマスコミの大きな役割の1つだと思います。声を荒げて批判する必要はないかもしれませんけど、問題点をマスコミはきちんと指摘しなきゃいけないんじゃないのかなという気がします」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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