なぜ日大前理事長、田中氏に権力が集中したのか?小林信也「都合の良い規則に変えていった」 1月26日「くにまるジャパン極」

なぜ日大前理事長、田中氏に権力が集中したのか?小林信也「都合の良い規則に変えていった」 1月26日「くにまるジャパン極」

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1月26日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)に、作家でスポーツライターの小林信也氏が出演し、なぜ日大前理事長の田中英壽氏に権力が集中したのか?解説した。

小林「表と裏という風にお話するとわかりやすいと思います。関係者に取材したところ、昔、日大はバラバラな組織だったとおっしゃる方が多いんですよ。学部はそれぞれ独立していて、日大なのに全然別の大学みたいな組織だった。言ってみれば、地方分権だったのを、田中氏が総長制をやめて理事長の力を強くしたことに加え、本部がしっかりと統一していく組織に変えていった。これが表の話」

では、”裏”というのはどういうことか?

小林「一方で、地方分権ですから各学部が独立採算で上納金のようなものを3%とか本部に納めるというような形だったようなんですが、そうすると意外と本部に入るお金はたいしてないんですね。本部に自由にできるお金が入る仕組みが必要だなというところで井ノ口忠男氏らにたまたま出会って彼らがアイデアを出した。これが非常に機能して今日に到るような裏のお金が出来ていったのかな?という感じがします」

二木啓孝「裏の部分で、田中氏のキャラというのは出てきたのでしょうか?」

小林「田中氏の存在もそうですが、日大の機能がそうなっていってしまったんですね。会社の定款にあたるのが、大学だと寄附行為と呼ばれるものです。この規則を細かく細かく改正を繰り返して田中氏の盤石な体制が出来てしまっていたのです」

そして、小林氏は現在の理事長についてはこう話す。

小林「加藤直人氏が理事長になってますね。一時的だと言ってますけど、田中派だった人間を理事長にするな、という批判もあります。でも加藤氏はやめられないんです。今の加藤理事長は田中氏に代わってその立場にいるんです。今、なんでもできるのが加藤理事長なんです。そして、その恐ろしさを一番知っているのは加藤理事長なんですよ。自分が退いて誰かに任すなんてできませんよ。だって何をしたって許されるんですから」

二木「加藤氏が豹変して田中氏みたいになることもあり得るんですか?」

小林「今の規則でいえば、十分にあるのが現実です」

野村邦丸アナ「自分たちの都合の良いルール作りをしちゃったわけですね」

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。二木啓孝氏は毎週水曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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