まさかのバブル期超え! 首都圏新築マンション、平均価格「高騰」のワケ ~1月26日「おはよう寺ちゃん」
1月26日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、水曜コメンテーターの経済アナリスト森永康平氏と、番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、首都圏の新築マンション平均価格の高騰について語り合う場面があった。
買っているのはパワーカップルだった
民間の調査会社「不動産経済研究所」によると、東京、神奈川、埼玉、千葉の1都3県で2021年の1年間に発売された新築マンションの1戸当たりの平均価格は、3年連続で前の年を上回り6260万円だった。バブル景気の時期であった1990年の平均価格6123万円を、100万円以上上回り、過去最高となった。バブル期超えのマンション価格について、森永氏はこう解説した。
「異様に高いですよね。(他の番組で、この件について解説する機会があり)いろいろ調べたのですが、誰が買っているのかを見ると、いわゆるパワーカップルでした。パワーカップルはメディアによって定義も変わってくるのですが、世帯年収1400万円ほど稼いでいるような夫婦。この方たちが今の低金利を利用して、都内の一億円超えのマンション『億ション』を買っている。一時期は、中国人の投資家が買っているのではないか、という話もありました。が、実は国内の、それこそ富裕層でない方々が買っているということだったんですね」(森永氏)
価格の高騰は、都心部の地価の上昇や人手不足などによる工事費の上昇に加え、コロナ禍によるテレワークの広がりなど自宅で過ごす時間が増えたことで、マンションの需要が高まっていることが背景にあるとみられている。
「バブルという言葉には崩壊という言葉がつきものですが、マンションの価格高騰バブルは崩壊することはあり得ますか?」(寺島アナ)
寺島アナの質問に対し森永氏は「投機的な部分に関しては、値崩れすることはあると思います。ただ一方で、インフレの影響――たとえば資材や木材、セメントの価格は軒並み上がっているので、そこは剥がれないと思います。急にバブル崩壊、というのは考えにくいと思いますね」と冷静な見解を述べた。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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