村上信五くんと経済クン「今知っておくべきキーワード“CBDC”をお勉強！」

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【ズバリ「CDBC」とは何なのか？】
Central Bank Dijital Currency＝中央銀行デジタル通貨の略。日本の場合、紙の日本銀行券を使っているが、インターネットを使うことによって世界中のどこにでも瞬時に送ることができる仕組み。電子マネーと一見したところ似ているが、電子マネーは口座振替の指示をしているだけ。そのため、銀行の口座がないと機能しないが、CBDCは仕組みが独立しているため、銀行がなくても運用できる。その技術としては暗号資産と同じくブロックチェーンが使われる。また、CBDCは国が発行する。
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【今CBDCが進んでいる国は？】
一番進んでいるのが中国とスウェーデン。中国は他の国よりデジタル技術が進んでいるため。通貨についても、その技術を応用している。もともとは北京オリンピックでデジタル人民元を世界に宣伝するという目論見があったと思われた。しかし、コロナの影響で外国人の観客が来られなくなったため、今のところお披露目はないかと思われる。しかし、技術的にはいつでも実用化できるところまで進んでいる。
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【デジタル人民元ができると何が変わる？】
今はドルが世界通貨としての地位をもっている。デジタル人民元によって人民元の地位がドルのようになるとは考えにくい。しかし、中国の利点として、デジタル人民元を使うようになれば、人々がどのようにお金を使っているかという情報が国の手元に集まる。そのデータは非常に重要。人民元を発行することで、国が絶大な権力を持つことができるので、それが狙いではないか？
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【スウェーデンの現状は？】
中国と同じように広く電子マネーが普及しており、実際の銀行券はほとんど使われていないほど技術は進んでいる。今の銀行券は銀行がないと使えないが、デジタル通貨には銀行は必要ない。このように銀行に対する影響などが大きく、社会の仕組みが大きく変わろうとしている。
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【スウェーデン以外のヨーロッパ諸国は？】
ユーロがデジタル通貨に非常に熱意を示している。これから５～６年後には実用化されているのではないか。
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【アメリカの動きは？】
意外なことに、デジタル通貨に対しては少し慎重な姿勢をとっている。ドルが非常に強い影響力をもつ通貨であり、自国のみならず多くの国に影響を与えてしまうから。フェイスブック（現在のメタ）が2019年にデジタル通貨「リブラ」というデジタル通貨を発行しようとしたが頓挫している。
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【デジタル円の可能性は？】
日本銀行は研究を進めているが、発行する予定はないとのこと。世界に遅れをとらないために、技術だけは進めている。これは、CBDCの影響があまりに大きいため。日本の場合は、金融機関の数が非常に多いため、銀行にかなり大きな影響を及ぼす。ただ、CBDCを使う場合も、銀行がまったくいらなくなるわけではない。中国の場合は、中央銀行と人々の間に銀行が入って仲介をしている。事務的な手続きが必要なため、中継ぎは銀行が行っている。問題は、中間の金融機関にどこが選ばれるか。またコストの問題もある。世界の大きな流れにどのように向き合っていくか、改めて考えなければならない。
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【10年後どうなっていると思う？】
世界はどんどん変わるが、日本は変わらないと思う。しかし、このままで良いということでは決してない。
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難しい話題でしたが、大変わかりやすくお話頂きました。そして野口先生が書かれた本「CBDC 中央銀行デジタル通貨の衝撃」をリスナープレゼントとして頂きました！ありがとうございます。こちらの本も、とても分かりやすかったです。世界が変わりつつある中、日本はどうなっていくのか…自分は変化についていけるのか…色々と考えるきっかけになりました。
坂口愛美