南太平洋トンガ沖噴火から1週間 自衛隊、現地で支援活動開始 ~1月24日「おはよう寺ちゃん」
南太平洋のトンガ沖で起きた海底火山の大規模噴火の発生から一週間以上が経過した。1月24日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで郵便学者の内藤陽介氏と、寺島尚正アナウンサーが、トンガの被災状況と復興支援について意見を交わした。
「東日本大震災で支援してくれた」トンガにいまこそ恩返しを
トンガは離島が多く、通信の状況が不安定なことから噴火や津波による被害の全容は未だに明らかになっていない。国連人道問題調整事務所によると人口の8割以上にあたるおよそ8万4000人が被災しているとのこと。
これまでに確認された死者は3人、負傷者は14人。トンガ政府は19日、全土に非常事態宣言を出したと発表した。通信用の海底ケーブルが復旧しておらず、国外との通信を衛星通信に頼る状況が続いている。
これらの情報を読み上げた寺島アナが「内藤さん、いまのところ死者は3人と言われてるんですが……」と話を振ると、「普通に考えたら、とてもじゃないけど、それで済むはずがありませんよね……トンガってたしか南北に800kmくらいあるんですよね。そこに島が点在しているので、(被害の全容を)把握するのにものすごい時間かかる」と状況を憂いた。
「こういう大きな地震は余震の心配もありますし、トンガは親日国で東日本大震災の時なんかも非常に支援してくれて。子供なんかがコイン集めて、なけなしのお金を送ってくれたなんて話もある国ですから、なんとか支えてあげたいですよね」(内藤氏)
トンガでは水不足が深刻化。毎日新聞によると、トンガの首都にある高校の女性職員は、一日1Lの水を3世帯29人で分け合っている、とも報じられている。「飲料水もマスクもガソリンも足りない」ようだ。もちろん、トンガに対する国際社会からの支援は本格化している。飲料水を載せた航空自衛隊の輸送機も22日に現地に到着し、支援活動を開始している。
「島ですから水だってもともと、そんなに豊かなところではないでしょうから、支援としてはまずは住む場所を確保してあげないと。そして、水ですよね」と内藤氏。寺島アナも「日本の技術で海水を真水に変える機械とかもありますもんね」と建設的な意見を述べた。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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