プチ鹿島が分析「岸田マジック」のカラクリ~1月19日「くにまるジャパン極」
時事芸人・プチ鹿島さんが、1月19日の「くにまるジャパン極(文化放送)」に登場。100日を超えた岸田政権について新聞を読み比べて分析した。
時事通信が1月に実施した内閣支持率の世論調査では、先月から6.8%ポイント増の51.7%で、岸田内閣発足以降、初めて5割を超えた。一昨日の読売新聞の世論調査では、『内閣支持上昇66% コロナ対策に高評価』という見出しで、「濃厚接触者となった受験生らを救済するために追試や再追試など柔軟な対応を学校側に求めたことを「評価する」は86%」と書かれている。
プチ鹿島「ここで気になるのが“柔軟な対応”ですよね。柔軟なのか、ただブレているだけじゃないのか、っていうのはずっと思ってたんですけども、一昨日の施政方針演説では、“10万円給付などで迷走した政府の対応を逆手に取って、より良い方法があれば躊躇なく改め、柔軟に対応を進化させていく”と堂々とブレる発言をしているわけですよね。ただ、これが評価されている」
岸田政権の現状についてプチ鹿島さんは、こう分析します。
鹿島「岸田政権ができてから常々言ってるんですけど、安倍さん菅さんのお陰が大きいんじゃないか? 例えば12月29日の読売新聞で、首相周辺の言葉が載ってるんですけど“安倍、菅両内閣の失敗から学んだことは、批判を恐れて後手に回ってはならないことだ”と強調する。安倍さん菅さんを反面教師にして、普通のことをするだけで、斬新なイメージが付く、っていう。これ僕は“岸田マジック”って呼んでるんですけど、本人は動いてないけど周りが勝手に褒めてくれるっていう。これ強烈ですよね。いかに安倍さん菅さんの8~9年のインパクトが大きかったかっていう」
岸田マジックは、他にも起きていて……
鹿島「こないだなんかアベノマスクの廃棄を発表しただけで、英断みたいな感じだったじゃないですか。“すごい岸田さん!”みたいな。あれ、アベノマスクに問題がたくさんあるからで」
野村邦丸「そうなんだよ。保管料が一日何億円でしょ? 捨てざるを得ないんだけど、“捨てる!”って決めたときに、“よく捨ててくれた”って」
鹿島「“すごい岸田さん!”って、岸田マジックですよね。」
報道のあり方にも岸田マジックが見て取れる。「日刊ゲンダイ」は政権批判、「夕刊フジ」は野党批判が売りですが、最近は「夕刊フジ」も岸田批判が多くなっているそう。この変化をプチ鹿島さんは、こう分析します。
鹿島「こうなると“岸田さんピンチじゃない?”って思うわけです。でも僕はそうは思わなくて、紙面を見てると野党の記事が無くなってるんです。岸田さんが批判されている代わりに野党が埋没している。岸田さんからすれば、注目が自分に来ているという。野党の代わりを担っている感じ。これも岸田マジックなんじゃないかな? と思うんですね」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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