アカデミー賞の注目作品を笠井信輔がイッキ紹介!濱口監督「ドライブ・マイ・カー」の見どころは? 1月17日「くにまるジャパン極」

アカデミー賞の注目作品を笠井信輔がイッキ紹介!濱口監督「ドライブ・マイ・カー」の見どころは? 1月17日「くにまるジャパン極」

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毎月恒例のエンタメ企画!笠井信輔さんが最新の映画情報をお届けします。1月17日の「くにまるジャパン極」(文化放送)では今年もまたアカデミー賞の注目作品を、見どころも合わせてまとめて紹介!

 

・ハウス・オブ・グッチ

笠井「まず注目の一作は1月14日金曜日に公開されたばかりの「ハウス・オブ・グッチ」です。」

野村邦丸アナ「レディー・ガガさんのやつでしょ。」

笠井「そう!有名ブランド、グッチの創業者一族は、とても華やかな一方で大変なスキャンダルが起きていて、その実話を基に名匠リドリー・スコット監督がメガホンを取った作品です。ガガは一族に嫁いだお嫁さんの役で、嫁に入ってからの30年間が描かれるんだけど、その芝居が素晴らしい!脇を固める役者さんもよくって、とにかく演技合戦が凄いんですよ。濃密で激しくて目が離せない。」

 

・Coda コーダ あいのうた

笠井「そしてもう一作は「Coda コーダ あいのうた」。これは1月21日金曜日に公開されますので、是非ご覧いただきたいと思っている良い作品です。」

西川文野アナ「わたし、映画館でこの作品の予告を見て、それだけで泣きました。」

笠井「分かる!「コーダ」とは、聴覚障害者の両親のもとに生まれた、耳が聞こえる子どものことで、映画では、エミリア・ジョーンズさんが演じる高校生の娘だけ耳が聞こえて、お父さんお母さんお兄ちゃんは耳が聞こえない、四人家族が描かれます。お父さんもお母さんも本当に元気いっぱい、はつらつとして生きているんだけど、娘が高校の合唱部に入ると、とてつもなく歌がうまいとことが分かるんです。すると歌によって大学に進むような将来が見えてくるんですが、悲しいかな家族は「お前は家を捨てて遠くの音楽学校に行くのか?」と言い始めるんです。なぜなら、ご家族は娘の歌が上手い事が分からないんですよ。そこで、どうやって人生を切り開いていくかって言う物語。これはサンダンス映画祭で4部門受賞、ゴールデングローブ賞でも最優秀作品賞、最優秀助演男優賞にノミネートされました。アカデミー賞でもノミネートされるのではないかと思います。」

 

・ウエスト・サイド・ストーリー

笠井「そのゴールデングローブ賞で、最多の三冠に輝いた作品の一つが「ウエスト・サイド・ストーリー」です。」

邦丸「スピルバーグ監督作品だ。でも出来上がったオリジナル作品をどう変えるの?」

笠井「例えば脚本はピューリッツァー賞を取った劇作家に頼んでいます。それから振付は、アメリカで最も著名なバレエ振り付け師に依頼してるんです。予告編を見た限りだと同じような感じはするんですが、夜の屋上で踊っていたシーンを昼間の通りに変えたり細かな変更も…あるみたいなんですが、いろいろ調べていくとネタバレが危ないんですよ。記事のタイトルで「新しいウエスト・サイド・ストーリー、ラストはなぜ…」まで読んで、もうすぐ見るのをやめました。ゴールデングローブ賞をとったからといってアカデミー賞に直結するわけではないんですけれど、これまでの流れを見ると映画関係者たちは、この作品に相当思い入れがあるようでノミネートは確実ではないかと思います。こちらは2月10日公開です。」

 

・ドライブ・マイ・カー

笠井「そしてもう一つが、あの濱口竜介監督による日本の作品です。去年の8月に公開されたドライブ・マイ・カーは西島秀俊さんの主演。俳優が地方の演劇祭に参加するため劇場に向かう車の中での会話を中心としたドラマです。これがゴールデングローブ賞の最優秀非英語映画賞、つまり外国語映画賞を受賞しました。さらにカンヌ映画祭で脚本賞を取っただけではなく、いろんな映画賞をどんどん取っているので、これはアカデミー賞の外国語映画賞、今は長編国際映画賞と言いますけれども、「おくりびと」以来ひさびさに取れるかもしれません。」

邦丸「でもあんまり「取れる」というと、村上春樹さんがノーベル文学賞を取れなかった時みたいになっちゃうから、大騒ぎしないようにしてるんじゃないの?」

笠井「まさに、この作品は村上春樹さんの原作ですらね」(笑)

「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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