仙台名物・牛タンがピンチ! でも価格高騰を「チャンス」に変える方法が… ~1月10日「おはよう寺ちゃん」

仙台名物・牛タンがピンチ! でも価格高騰を「チャンス」に変える方法が… ~1月10日「おはよう寺ちゃん」

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1月10日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、寺島尚正アナウンサーと月曜コメンテーターの経済評論家・上念司氏が仙台の牛タン専門店が陥っている苦境について討論する場面があった。

国内産業復活の可能性も

現在、仙台の人気店を支えている牛タンはアメリカ産・オーストラリア産だが、2021年春頃から価格が急上昇しており、農畜産業振興機構の調べでは冷凍牛タン1kgあたりの国内卸売価格はアメリカ産が2783円(前年比77%増)、オーストラリア産が2707円(前年比約2倍)となっている。

仙台牛たん振興会によると要因は「コロナ禍で輸入元の海外工場の稼働率が低下し、生産が落ち込んでいる」ということだ。

「牛タンってけっこう危ういサプライチェーンの上に乗ってたんですね。TPPやった(発効した)ことでオーストラリアとの関税はほぼ撤廃されたので、牛タンも安くなるかと思いきや、それよりも生産が低下したことが大きかったんですね。よく貿易協定でGDPが増えてって言いますけど、やっぱり金融政策の方が影響は大きいんですよね」と上念氏。

「東京でもタンが名物のお店ってけっこうありますよね」と寺島アナが残念がると、上念氏は「このまま牛タン価格が上がっちゃうと、国内で生産が始まる可能性があります。一時期、ユーロ高になった時に北欧の集成材の値段がすごく上がっちゃって、日本で雑木林を切り出して杉の集成材を作ろうかって話があったんですね。円安になることの一つのメリットとして、輸入材と競合している国内産業が復活するっていうこともありますので、必ずしもマイナスだけではないんです」と真面目に分析した。

しかし寺島アナが「各店、人件費などコストを見直して価格維持の努力を続けたんですけど、現在はほとんどの店で値上げ。値上げ幅は1割程度から数十%。3枚6切れの定食1500円がおよそ2000円になった店も」と具体的な価格の話をすると「たかっ!」(上念氏)。「まぁ給料が上がればいいわけですから」と、「令和の所得倍増」を掲げる岸田政権が、値上げしても牛タンを食べられる給与水準にできるよう期待を込めた。

「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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