核保有五大国の共同声明「核戦争に勝者なし」…二木啓孝「暴力団が喧嘩はよくないと言ってるのと同じ」 1月5日「くにまるジャパン極」
アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの核保有五大国は1月3日に、共同声明を発表し、「核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならないことを確認する」と表明した。1月5日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)でジャーナリストの二木啓孝氏は、このニュースを受けて、「暴力団がお互い喧嘩は良くないね」と言ってるのと同じ」だと例えた
二木「これは、1月4日から核兵器不拡散条約(NPT)の再検討会議が予定されていたのですがコロナで延期になった。延期になったら、すかさずこの声明を出した。ちなみに、“核戦争に勝者はおらず、決して戦ってはならないことを確認する”という声明は1985年の米ソ首脳会談でレーガン大統領とゴルバチョフ共産党書記長が核削減に合意した時に言った言葉なんです」
では、この声明は何を言ってるのか?二木氏は解説する。
二木「これは、アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの核保有クラブみたいなものなんです。他に核を持ってるのは、インド、パキスタン、イスラエル、北朝鮮。5つの保有国以外は、核保有クラブに入れないよと言ってる」
さらに、こう続ける。
二木「もう1つは核兵器不拡散条約に対して”我々は核戦争に勝者なしだから使いませんよ、僕らは理性はあるよね”と言ってるんです。背後に核兵器を背負ってこれを言ってるわけです」
最後に、二木氏は核の問題をこのように危惧した。
二木「第二次世界大戦の戦勝国が国連の常任理事国になり、彼らが核を持っていいよという優位性を築いた。第二次世界大戦以後、ずっと基本的な兵器のバランスがここまで来てしまった。これが私の感想です」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。二木啓孝氏は毎週水曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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