396万円下落の「一番マグロ」…豊洲市場で新年恒例「初競り」 ~1月5日「おはよう寺ちゃん」
1月5日放送の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、寺島尚正アナウンサーと、水曜コメンテーターの経済アナリスト森永康平氏が、マグロの初競りのニュースから回転寿司屋の話題へ、そして今後の日本について語り合う場面があった。
森永康平氏「商品側も格差の拡大が起こるかも」
東京都江東区の豊洲市場で5日5時すぎから、新年恒例の「初競り」が行われた。
一本211キログラムの青森県大間産のクロマグロが、最高値の1688万円で競り落とされた。この「一番マグロ」は、「銀座おのでら」などを運営するオノデラグループと、水産仲卸「やま幸」が共同で落札。落札額としては2021年よりも396万円低くなった。
このニュースをきっかけに森永氏は、自身が訪れた回転寿司屋に話題を展開。
「昨日の夜、出かけた帰りに安い回転寿司屋さんに一人で行って夕飯を食べていたんですけど、回転寿司のマグロがおいしくなった気がしました。いろんな魚種のお寿司が流れていましたけれど、今の回転寿司屋さんっていろんなネタがあって、ノドグロとかも流れている」(森永氏)
ノドグロに注目した森永氏は続けて、「僕は釣りが好きなので、魚釣って、自分でさばいて、食べたりするのですが。他の魚とほぼ同じ値段で(回転寿司屋で)流れてくるノドグロって、本当にノドグロなのか、と思いました。とはいえ、ウソの表示はできないでしょう。でも、頼んで美味しくなかったら、悲しくなりそうだから、見送りました」とノドグロの安さに困惑した様子。さらに、この体験から、今後の日本について想像を膨らませた。
「ビジネスの観点から、よいヒントだったなと思うのが、日本はデフレマインドが染み込んでいて、モノを売るとなったら、とにかく値段を1円でも安く売る、というのが染み付いたやり方じゃないですか。でも、このノドグロ理論に当てはめると、消費者側が『これは高級である』という認識があるものに関しては、変にディスカウントすると、逆にアヤしく思われて、買われなくなるんだな、と。これを考えると、今後日本に起こりそうなのは、とことんデフレ系のラインアップにいくか。または、中間がごそっと消えて、めちゃくちゃ高級なものでいくか、という状況。売られる商品側も、格差の拡大や分断が起こるのかな、というのを、マグロを食べながら思っていました」(森永氏)
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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