雑談の力を考える #2『浜松町Innovation Culture Cafe』
ここ数年でオンラインサロンという言葉をよく耳にするようになった気がします。オンラインサロンとは、月額会員制のネット上でのクローズドなコミュニティで、サロン主催者とメンバーで活発なコミュニケーションをしていく場です。特にコロナ禍で対面でのコミュニケーションの機会が減ったため、オンラインサロンへの注目度がより高まっています。
人脈を広げたい、スキルアップしたいなど参加者の目的は様々ですが、主催者は著名人、専門的な知識や優れたスキル・経験を持った人が多く、その人たちから成功体験を身近に聞けるというのはとても有益です。オンラインサロンと聞いて最初に思いつくのは、キングコング西野亮廣さんが主催する西野亮廣エンタメ研究所ではないでしょうか。またオリエンタルラジオ中田敦彦さんが主催するPROGRESS、ホリエモンこと堀江貴文さんが主催するHIU堀江貴文イノベーション大学校など、注目されているものは他にもたくさんあります。
筆者も最近気になるサロンに入会してみました。月額料金も安く退会も自由なため、まずは1ヶ月お試しという軽い気持ちでした。サロンで得た情報は口外できないため詳細をお伝えすることはできませんが、考えていた以上に有益な時間となっています。そして何より今回の浜カフェのテーマでもある本物の「雑談」に参加しているという実感があります。よくwishリストを書いて具体的なイメージを膨らませることが大切だという話を聞きます。人間はやりたいこと、興味のあること、実現したいことなどを自覚すると、心がワクワクし行動に移したくなります。これは、楽しいイメージを思い浮かべると、脳からドーパミンという脳内物質が分泌されるためです。ドーパミンにはやる気を引き出す、ポジティブになる、集中力がアップして効率が良くなるといった効果があります。雑談から生まれた具体的なイメージが、自分のやる気スイッチを押し、今後の可能性を広げてくれている気がしています。
浜カフェでもオンラインサロンを開設しています。
入山章栄さんをはじめ、砂山圭大郎アナウンサー、アシスタントの田ケ原恵美さん、そして情熱を持った仲間と一緒に新しい道を切り開くアイディアを見つけませんか?新しいことに挑戦したい、より良い社会を築きたい、誰かのために、社会のために出来ることを実現したい、そんなあなたのご参加をお待ちしております。もちろん、お気軽なお気持ちでも、単に楽しみたいという方も大歓迎です!
番組内では、精神科医の名越康文さんと、株式会社パンネーションズ・コンサルティング・グループ代表取締役で早稲田大学グローバルエデュケーションセンター客員教授の安田正さんにご参加いただき「雑談の大切さ」から「信頼を結ぶ雑談とは」について熱いトークが繰り広げられました。
雑談の大切さ
安田 英語を話すだけの単なるおしゃべりは簡単に排除されてしまいます。人の興味を喚起する話し方をしなければ意味がないのです。大事なのは語学力ではなくコミュニケーション力なのです。コロナ禍では、今まで気付かなかったコミュニケーション力不足を痛感する人が多いです。なんとなくお互い理解した気になっていた日本人にとって、コロナ禍でのzoomは大きく変わるチャンスでもあります。
名越 日本人は損得勘定からコミュニケーションを嫌がります。目の前のものからすぐに成果を得たいからです。しかし一見何も得られなそうな会話から得るものは大きいのです。お互いの信頼、好感、安心というもので、これらは良好な関係を築く基礎となるとても大切なものなのです。一流高校、大学出身者はバックグラウンドが似通っており、省エネコミュニケーションとなってしまっています。国内ではエリートでも海外で全く通用しないのはこのせいもあるのではないでしょうか。
信頼を結ぶ雑談とは
安田 良い雑談とは距離を縮めるものです。これは、相手に「自分を理解してくれている」と思ってもらうもので、これができるとどんどん距離が縮まります。相手の価値観に触れるということがとても重要です。また、良い雑談をするだけではなく、雑談を振り返り想像力を培うことも大切です。そして常々雑談をし続けるエネルギーを身につけましょう。
名越 現状の損得でビジネスを考えるのではなく、信頼関係を築きお互いの心が響き合う相手とビジネスをしていくと、日本は完全に生まれ変われると思います。雑談が日本を変えるかもしれません。相手をコントロールするのではなく、相手を理解することが大切です。
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この記事の番組情報
浜松町Innovation Culture Cafe
月 19:00~19:30
浜松町の路地裏にひっそりと佇むカフェ「浜松町Innovation Culture Cafe」 経営学に詳しいマスターが営むこのお店には、様々なジャンルのクリエ…