第98回箱根駅伝 駿河台大学・徳本一善監督インタビュー
第98回箱根駅伝、往路終了後の駿河台大学・徳本一善監督のインタビューです。
Q.初めての箱根駅伝。往路を振り返ると?
A.やっぱり甘くなかった。もちろん選手たちも、甘くないことは感じてくれていたと思うので。今回、しっかり襷をつなぐことが、選手たちの掲げた目標だったので。まずそこが達成できたのは良かったのと、ここがゴールではないと思っているので。とにかく僕の仕事は、来年、再来年につながるようなモノを持ち帰って。ここに戻ってくるためには、どうすれば良いのか。ここで勝負するためには、どうすれば良いのか。1年間掛けて、しっかり考えてやっていこうという気持ちで、往路のゴールを見届けました。
Q.ブヌカ選手の起用法について。
A.1ヶ月前、コロナワクチンの2度目の接種をして以降、全然調子が上がってこなかった。僕から「1区で行って欲しい」と、本人に言ったんですが、ちょっと嫌がったんですよね(苦笑)。そういうモチベーションの面もあったので。(1区ではなく)2区だったら、ひとり後ろから追えるから、本人も自信があったと思うんですよね。ですが結果的に、そうしたコンディションづくりに失敗してしまったのは、僕の反省点です。
Q.4区の今井隆生選手から、5区の永井竜二選手への「師弟リレー」が実現しました。
A.この2年間、今井には本当によく頑張ってもらった。人生賭けて、ウチの大学に入り直して。しっかり心理学を勉強しながら競技をやってきたので。永井との襷渡しを実現したい想いがあった。最後に失速したような走りになってしまうのは、なんとなく想像できたんですけど、かといって今井の代わりになれるくらい、しっかり走れる選手も、ほかにいなくて。正直、予選会が終わった時点で、ほとんどの選手が満足して「ゴール」したような感じだった。そこを立て直すことができなかったのは、僕の力不足かと思っています。
Q.復路に向けては?
A.繰り上げなく襷を渡すことが、一番の目標なので。そこを考慮して、復路にそれなりに良い選手を配置したつもりなので。なんとか最後まで襷をつないでゴールできるよう頑張りたい。
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