スーパーの正月営業、必要? いま「人手不足」感強まっているが… ~12月17日「おはよう寺ちゃん」
小売各社の間で年始に休業する動きが広がっている――。12月17日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、このニュースが取り上げられ、寺島尚正アナウンサーと、金曜コメンテーターでエコノミストの会田卓司氏が議論を交わした。
会田卓司氏「賃金上昇につながる動きに期待」
食品スーパー大手のライフコーポレーションは正月三が日におよそ290の全店で原則休業、イトーヨーカドーも3割の店で元日休業する。
そもそも小売業の現場は、新型コロナウイルスの感染対策も加わって、人手不足感が強まっている。調査会社が7月に行った調査によると「小売業で多い非正規社員が不足している」と答えた企業が5割にのぼっており、コロナ禍で店内の消毒などの業務も増えているという。
会田氏はこれについて「米国では需要の回復に供給が追いつかないという状況になっています。とくに、サービス業では雇用の不足が強くなっており、経済活動の回復を抑制してしまっています。日本では給付金や助成金で雇用を維持してきましたので、不足感が出てくるのが遅れていますが、コロナの不安はありますので、労働市場に戻ってこない労働者もいる。来年は日本でも労働力の不足が問題になってくると思います。ただ、これは賃金上昇につながる動きではないか、と思います」とアメリカの状況を踏まえつつ、今後への懸念と期待を言葉にした。
「お正月の人繰りについては、コロナの前も、働き方改革だとか、お正月くらいは家族でゆっくりしたいという方がいて。スーパーでも年末年始に働くのは、非正規ではなく正社員、という話はよく聞いていましたけども。あと、お正月に休んだとしても、売上への影響があまりなかった、なんてデータもあるみたいですね。売上がとんでもなくよければ、スーパー側も頑張るんでしょうけども。さほどでもないのであれば、そんなにみんなが無理する必要はない、ということですね」(寺島アナ)
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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