吉田たかよし医師がアドバイス! ストレスが無くなり、ぐっすり眠れるメンタル医学の最新研究

人は精神的なストレスを抱えると眠れず、睡眠が浅くなる。
太陽の下で運動する、ストレッチで体をほぐすと効果があることは、番組でも触れてきたのでご存知だと思うが、今回、吉田たかよし医師が、研究で解明された新たな方法を2つ紹介した。

まず睡眠の質が悪くなる原因は遅い夕食ということ。寝る3時間前までに夕食を終えておくと良いのだが、仕事や塾帰りで遅い夕食を避けられない人も多い。この場合、食後の高血糖で寝つきだけは良くなるが、寝ている間に胃腸が働き睡眠が浅くなる。途中で目が覚め、起きた後も日中にストレスでイライラする。

その対策として遅い時間に帰宅した時、おすすめの食べ物がある！
それは「きのこたっぷり、かつおぶしたっぷりのうどん」だ。

なぜ「きのこたっぷり、かつおぶしたっぷりのうどん」が効果があるのか？
アメリカの研究で、トリプトファンというアミノ酸と食物繊維と炭水化物の3つを同時に摂ると、寝つきが良くなるというデータがある。さらに朝まで眠りが深い状態が持続するというのだ。かつおぶしときのこにはトリプトファンがたっぷり含まれている。食物繊維はきのこで摂れる。うどんは炭水化物で消化もよく、寝つきが良くなるだけではなく、寝ている間に胃腸が酷使されない。睡眠が浅くならない。うどんの代わりに雑炊にしても良い。この食事作戦は、吉田たかよし医師がクリニックに通う「受験生」におすすめしているのだそうだ。受験勉強はストレスとの戦い。夜中に目が覚めてしまう子も今月（12月）半ばから増えている。上記の食事は夜食に取り入れてもいい。

木材の効果を取り入れることも効果がある！
ストレス緩和と質の良い睡眠をとる方法として、2つ目は、木材の効果を取り入れることだと吉田たかよし医師は語る。「木」であれば、何でも良いわけではなく、丸太や丸太を切っただけの無垢材にストレス緩和効果があることが確認された。普通の木材は接着剤で張り合わせたり、樹脂でコーティングされたり、加工されている。無垢材は丸太を切っただけの材木だ。杉の無垢材で出来ている家で被験者に寝泊まりしてもらい、効果を分析する実験も行われたのだが、睡眠の質が向上しストレスが緩和される、血圧が下がる、集中力が向上して仕事のクオリティが上がる、疲労回復等の効果が確認された。

どうして杉の無垢材にそうした効果が見つかったのか？
杉の木材は独特な香りがするが、その大半を占めている成分をセスキテルペンと言う。テルペン類は植物の香りの中心。その中でも杉や檜が持つのがセスキテルペンで、セスキとはラテン語で2分の3という意味（つまり1.5！）。一般的なテルペンの1.5倍の分子量なのでセスキテルペンという名前がついた。
鼻から直接人間の脳に入り、ストレスを緩和する作用があることも別の研究で証明された。だから睡眠の質の向上もセスキテルペンの可能性が極めて高い。

実は20歳の頃、4週間、タイ、ラオス、ミャンマーを旅した時、首長族が住む丸太の家に泊まらせてもらったことがある。丸太の家はすごく寝つきが良かった覚えがある。起きた時の爽快感はセスキテルペンの効果も大きい。とはいえ、「よし！無垢材のある家に引っ越そう」とはなかなかいかない。
しかし、家具を買う事ならできる。無垢材を使った家具を使ったテーブル、ちゃぶ台、すのこのベッドが人気があるそうだ。しかし価格は1万円は超えそうだ。そこで、おすすめのものは無垢材のお盆だ。安いものだと1000円くらいで買えるだろう。このお盆を使って食事をとれば鼻との距離も近くセスキテルペンの大きな効果を取り入れられる。

かつおぶしときのこたっぷりうどんを無垢材のお盆にのせて食べよう！

吉田たかよし医師のアドバイスはいかがだっただろうか。この話を聞いただけで、今日はぐっすり眠れる気がしてきた。

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