吉崎達彦氏「毎年恒例!干支や西暦で読み解く来年の日本」~12月14日「くにまるジャパン極」
2021年もいよいよあと20日を切ったが、気になるのは来年がどんな年になるのか、ということ。毎年「くにまるジャパン極」(文化放送)で、この時期に次の年の予測を展開しているエコノミストの吉崎達彦氏は、12月14日の「深読みジャパン」で、来年の日本を占った。
野村邦丸アナ「今日は12月14日、赤穂浪士討ち入りの日とされていますが、『干支で読み解く2022年』ということで、どんな年になりそうですか?」
吉崎「来年は壬寅(みずのえとら)でございます。十二支と組み合わされて使う『十干(じっかん)』には火・水・木・金・土っていう5つの要素それぞれに陽と陰がある。それを『兄』と『弟』という風に読み替えて、『甲=木の兄』(きのえ)、『乙=「木の弟」(きのと)』、『丙=火の兄(ひのえ)』、『丁=火の弟(ひのと)』などときて、やっと今回は9番目『壬=水の兄(みずのえ)』がやってくるわけです。『壬』には女へんをつけると『妊(はら)む』となり、そろそろ生命が次に準備を始める、そういう時期になります」
次に吉崎氏は、西暦でも過去の例を出して予測した。
吉崎「西暦でいうと来年は2022年。下に『2』が付く年というと割と経済活動の新しい始まりの年が多くて、前回は2012年、これはアベノミクス景気の始まり。その前が2002年、これは小泉政権で輸出主導型の回復局面の始まり。逆に1992年というとバブル崩壊の不良債権問題の始まり。それから1982年は飛ばしまして1972年は田中角栄内閣で列島改造論・土地ブームの始まりと、まあ、わりと「新しい始まりの年」ということが多いんで、出来れば2022年はコロナ明け、経済活動正常化の出発点になってくれたらいいなと思います」
さらにこの2年間に世界を襲ったコロナウィルスについては……
吉崎「やっぱりコロナというのは色んな意味で終わらせるきっかけになってるんだと思うんですよ。一応オミクロン株もあるけれど、何だかんだ言って今年ほどの苦労は来年はもう無いと。『今まで何であんなことをやっていたんだろう』みたいなことを終わらせるには、いいタイミングだと思うんです」
そして吉崎氏は「寅年」の来年についても予測した。
吉崎「『虎は千里を走る』と言うんですが、実はそんなことは無くて、株式市場で言うと寅年っていうのは非常にリターンが良くない。アメリカも利上げが始まるかも知れないんで、わりとよろしくないと。前回の2010年はリーマンショックの後で、一応回復はしてたけども『ジョブレスリカバリー』と言われる年だったし、1998年と言うと長銀とか日債銀が経営破綻した陰の極みたいな年。逆に1986年になるとバブル景気の出発点だったとか、1974年は狂乱インフレの年とか、要はインフレとデフレが両方ある、わりと極端にブレる年だ、ということです。さっきの十干の壬と寅の組み合わせで考えると、相性が良い。壬が寅を補完して強化するような形になってくるので、とりあえず元気のいい年、明るい年。ただし、インフレとデフレ両方あり、というイメージで見ておくといいのかな、と」
日本はもちろん、世界各国ではまだまだ様々な問題が残っていて、年内の解決は難しいが、吉崎氏の読みの通り、来年は「元気で明るい年」となって、少しでも笑える機会が多くなることを期待したいものだ。
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。吉崎達彦氏はコメンテーターとして毎週火曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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