文通費問題、与野党の動きを伊藤惇夫氏が解説「名称変更して、ゼロから始めるべき」~12月9日「くにまるジャパン極」

文通費問題、与野党の動きを伊藤惇夫氏が解説「名称変更して、ゼロから始めるべき」~12月9日「くにまるジャパン極」

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8日から国会で代表質問が始まった。焦点の1つとなっているのが文通費(文書通信交通滞在費)の問題だ。12月9日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)では、この問題を取り上げ、政治アナリストの伊藤惇夫氏は「文通費の名称から変更してゼロベースで作り変えるべきだ」と主張した。

伊藤「この問題、当初はたった1日で満額100万円というのがおかしいということで始まりましたが、その後、実はこのお金が使途自由、非課税、領収書不要ということで、改めて皆さんが認識された。実はこれまで黙って甘い汁を吸っていた国会議員の皆さんもばれちゃったな、なんとかやらないとしょうがないよねということで、渋々手直しの動きが始まりました」

まずは、与党のスタンスを説明する。

伊藤「自民党、公明党はあまり突っ込まれたくないんでしょうね。とにかく1日で100万円が批判されてるんだからそれだけ直せばいいじゃん。日割りにしようよということでお茶を濁そうとしてるわけです」

一方、野党はというと…

伊藤「でも、文通費は日割りの問題だけじゃない。100万円渡されて自由に使えるわけですよ。議員の中には、飲み食い代、家賃、私設秘書の給料に使ってる。野党のほうは、日割りはダメ、使途は明確にしなきゃいけない、領収書提出を義務付ける、もし余ったら返納する、これくらいのことをやらなきゃダメだよねと主張してるわけです」

しかし、伊藤氏は野党のやり方でもまだ足りないと言う。

伊藤「野党案が通ってもまだ足りない。文書通信交通滞在費でしょ。なんで議員宿舎があるのに滞在費が必要なんですか?あるいは、JRのグリーンを含めた無料のパス、選択によるんですけど月に3往復分の航空券ももらえるわけです。なのになんで交通費がいるんですか?私は文通費の名目の経費自体をなしにする。全面的に見直して違う形に作り変えて、新しい費目を作ってゼロベースでスタートすべきだと思うんです。ところが、名称の問題については与野党とも何も言わないんですよね」

野村邦丸アナ「特に自民党の議員が言ってるのは、領収書もらっちゃうと誰と会ったかばれちゃう。中には、党やいろんな所にばれない秘密の実りのある会談をしてるので、領収書出しちゃうとまずいんだと言う人もいますが?」

伊藤「そんな奴、何人ぐらいいるんですか?第一そういうお金を文通費から払わなくてもいいんですよ。使途自由なものは他にもあるんですよ」

邦丸「今までの言い訳はなしですね」

伊藤「今までの言い訳はほとんど通用しない。ただこのままいくとうやむやのまま、与野党合意できないから日割りは先送りしようぜという流れになっちゃいそう。果たして有権者はそれで納得できるのか?と思います」

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「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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