政府のオミクロン株、水際対策は大丈夫なのか?…大谷昭宏「こんなザルな規制はない!」~12月6日「くにまるジャパン極」
政府は12月2日、新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」の感染拡大を受けた水際対策について、日本着の国際線の新規予約停止を要請した対応を撤回した。このニュースを受けて、12月6日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、ジャーナリストの大谷昭宏氏は、「こんなザルな規制はない!」と政府の水際対策に苦言を呈した。
大谷「日本人はいっぱい、海外にいるわけですよね。(にもかかわらず)新規予約は受け付けないと。じゃあ危険な地域にいようが、そこにいなさいと。ある種の棄民じゃないですか」
野村邦丸アナ「日本国政府が日本国民を捨てるということになっちゃうわけですよね」
大谷「海外にいる日本人は、その間、どうやって過ごすのか?イギリスもアメリカも次から次へとオミクロン株が入っている中で、そっちにいろと。自国として一刻も早く帰ってきてもらい、こちらで隔離した上で発症したら、治療する。根本的に間違えてるのは、とにかく外国のお客さんも含めて入れます、入れますけど管理しますということしか方法はない。帰って来る日本人も大変だろうけど、国が用意した施設に14日間隔離する。水際で止めるしかない」
そして、大谷氏は現状の水際対策の問題点を指摘する。
大谷「ところが今、何やってるかというと、14日間は公共交通機関を使わず出歩かずに自主隔離してくださいという形ですよね。例えば、成田から沖縄に帰る人はどうやって、公共交通機関を使わずに沖縄に帰るんですか?この国の隔離政策って何だろうという感じがするんですよね」
邦丸「これだけ大きなほころびが出てくると、専門家の中には、市中感染してくださいよと言ってるようなものだという指摘もありますよね」
大谷「コロナ対策としていまだに21兆円が残っている。毎日、3500人ないし5000人の上限で入国を認める方々に、オミクロン株がどうなるかわからない間は、国が用意した施設に14日間過ごしていただく。その予算は十分にあるはず。なんでそれを使わず、自宅に帰れと言うのか?誰が守れるのでしょう?どうしてもっと真剣に取り組まないのか?と思うんですね」
邦丸「海外にいらっしゃる方が帰ってきて、特に年末年始という時期もありますし、帰ってきても家族に会えない可能性もある。ただそこに関しては、国民全体としては申し訳ないけど、大変だろうけど、今回は我慢してくださいというような理解は得られると思えるんですけどね」
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「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。大谷昭宏氏は月曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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