子供のワクチン接種「努力義務化」すべき? 専門家の意見割れる ~12月6日「おはよう寺ちゃん」
12月6日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、5~11歳の子供への新型コロナワクチン接種を努力義務にするべきかどうか、という話題が取り上げられ、寺島尚正アナウンサーと月曜コメンテーターの経済評論家・上念司氏が議論を展開した。
子供自身のメリット・デメリットは
新型コロナウイルスワクチンを公費負担で接種する臨時接種について、対象を5~11歳に広げる議論が、厚生労働省で始まっている。子供は感染リスク以外に接種の意思確認、心の成長への影響などに配慮が必要で、専門家の意見が分かれている。
5~11歳のワクチンはファイザーが承認申請中で、臨床試験では「大人の1/3の有効成分量で、大人と同等の中和抗体ができる。発症予防効果は90.7%、副反応は大人と大差がない」と良好な結果が出ている、としている。
大きな論点は、現在の臨時接種で妊婦以外に課された接種の努力義務を5~11歳に適用するかどうか。努力義務にすれば感染リスクや接種の必要性を伝えやすい一方で、接種を望まない子供が周囲から接種を求められるという問題が起きかねない。
このニュースに関して上念氏は「『はしか』とか水疱瘡とかは、基本的には全員打つじゃないですか。問題は子供自身のメリットだと思うんですけど、なんかオミクロン株は子供でもけっこう症状が出るって言われてるじゃないですか。まだ統計的にはわかりませんが、南アフリカの医師がそう言っている動画とかも見ましたので、これはメリットとデメリットを計算して。まぁでもこれだけ流行ってしまうと、打つ方向になるんじゃないですか。私もそれでいいと思いますよ」と賛成の意見を述べた。
寺島アナは「専門家はどう言っているかというと、長崎大学の森内浩幸教授は『健康な子供の接種は先行国のデータが集まってから、個別に判断しても遅くない』と慎重な立場を表明、一方、川崎医科大学の中野貴司教授は『大きな流行が起きれば子供でも油断できない。学校生活が制限され、学びや成長に影響する』と話し、全員に公平に接種の機会を与えることを求めています」と相反する専門家の意見を紹介し、この話題を終えた。
「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~9時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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