完全に防ぐのは無理? 「オミクロン株」でコロナ第6波の可能性 ~11月29日「おはよう寺ちゃん」
11月29日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、いよいよ身近な話題になってきた新型コロナウイルスの変異株・オミクロンの話題が中心に。寺島尚正アナウンサーと、月曜コメンテーターの上念司氏がさまざまな議論を展開した。
上念司氏「水際対策や渡航制限は時間稼ぎ」
南アフリカなどで見つかった新型コロナウイルスの変異株・オミクロンが、28日に最も警戒レベルの高い「懸念される変異株」に指定された。
成田空港など国際線が発着する各空港では、すでに検疫所での滞在国の確認など、水際対策が強化されている。
政府は、南アフリカ、ジンバブエ、ボツワナ、ナミビア、レソト、エスワティニ、モザンビーク、マラウイ、ザンビアのアフリカ南部9か国に2週間以内に滞在していた場合、入国から10日間は国が指定する宿泊施設で待機を求める。
また、空港では、該当国の滞在歴がある人は、検疫所内で受けた抗原検査の結果が出るまで、パーテーションで区切られた場所で過ごす、などの対策をとっている。
この水際対策強化に対して上念氏は「申し訳ないのですが、これは時間稼ぎにしかなりません。これで防げると思ったら大間違い。完全に鎖国したイスラエルですら、時間稼ぎにしかならないと思います。デルタ株が蔓延した時だって実際にそうでしたよね」と発言。
「どうしても漏れちゃう、ということですよね」と寺島アナもこの意見に理解を示した。
「新型インフルエンザの時もアメリカとメキシコの間で渡航制限したんですけど、あんまり効かなかったんです。新型コロナでは台湾もかなり強い鎖国やりましたけどダメでしたし。ロックダウン系もマレーシアがやってますけど、あんまり効いてません。というわけで、ロックダウンや水際対策を頑張っても限界があります。もう南アフリカ以外の国にも、オミクロン株が蔓延して、そこから入ってきます」「時間稼ぎはできますから、渡航制限や水際対策は無駄じゃないんですよ。ただ、それだけでは完全には防げない、ということは認識しておかないと」(上念氏)
なお、アメリカ政府は、南アフリカを含む8か国への渡航警戒レベルをレベル4に引き上げ、渡航中止を勧告。ほかに、およそ1年8か月ぶりに外国人観光客の受け入れを再開したばかりのイスラエルは、全ての外国人の入国を29日から2週間原則禁止とし、再規制に踏み切った。
現在は感染が落ち着いている日本だが、第6波はこのオミクロン株によってもたらされてしまうのだろうか。
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