なぜ立憲民主党の代表選はつまらないのか?二木啓孝氏解説~11月24日「くにまるジャパン極」
枝野幸男前代表の後任を選ぶ立憲民主党代表選には、4人の候補者(逢坂誠二元政調会長、小川淳也元総務政務官、西村智奈美元厚生労働副大臣、泉健太政調会長)が名乗りを上げ、論戦を展開している。この代表戦について、11月24日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、ジャーナリストの二木啓孝氏は「立憲民主党には頑張ってもらいたいけど、代表戦を見ているがつまらない」とコメントし、なぜつまらないのかを解説した
立憲民主党の代表選について、野村邦丸アナと二木啓孝氏が感想を述べた。
野村邦丸アナ「今日(11月24日)の朝日新聞の天声人語には、まるで代表のサークル選びのようだと書かれてます。確かに自民党の総裁選のような、これからの総理を選ぶ緊張感に比べると異質だと思うんですけど」
二木「前提として勢力は拮抗すべきだから立憲民主党には、頑張って欲しいんです。でも、代表選見ててもつまらない。というか、代表選が私の心に刺さらない。大きい意味で言うと4人の候補者の意見は一緒」
では、なぜ4人の候補者の意見が同じようなものになってしまうのか?
二木「なんで一緒か?というと、今、立憲民主党の議員は140人います。そのうち、4人の推薦人になっているのが90人。態度を示していないのが50人。この50人の票を取る時に、候補者たちはあまりに出過ぎたことを言えない。みんなカドを削って、差が良く分からなくなっちゃう」
そして、なぜ代表戦がつまらない理由を二木氏はこう話す。
二木「民主党時代から、今も含めて議席を伸ばせるのは、今の自公政権が失敗した時だけ。野球で言えば相手のエラーで点は取れるけど、ホームランは打てない。自前で政権を取ることができないんです。立憲民主党は自民党と違って、地方組織が出来ていない。自民党の強さは、町内会とかの小さな集まりとか小さな三角形がいっぱいあって大きなピラミッドの上に国会議員がいます。ちゃんとした県連ができている」
一方、立憲民主党はどうかというと…
二木「立憲民主党は、地方議員は1265人いる。これをちゃんと組織化することができていない。なぜかというと、国会議員党だから。この前の衆院選の時には、政権交代なんてできると思ってないのに政権交代だなんて言ってしまう。これが国会議員党の限界。この延長線上に今度の代表選があるからピンと来ない」
では、立憲民主党はどうしていくべきなのか?
二木「候補者4人のうち、1人でも10年かけて地方の県連を作りますと言って欲しい」
邦丸「おそらく立憲民主党はなんでこうなっちゃったんだろうと反省して、話を聞かせてくださいと地方回りを地味にやらざるを得ないだろうし、けっこうそれが我々の求めてる野党第一党ってことじゃないかと思います」
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「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。二木啓孝氏は毎週水曜日にコメンテーターとして登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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