えのきどいちろう氏「今、小売業界に無人販売の波が来ている!」~11月12日「くにまるジャパン極」
11月12日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)で、コラムニストのえのきどいちろう氏は、今、日本の小売業界に無人販売の波が来ていることを、コンビニや餃子の雪松の無人販売などを例に出して説明した。
まずは、コンビニの無人決済システムについてだ。
えのきど氏「天井にロボットゼミみたいなセンサーカメラがいっぱい付いてる。棚に並んだ商品を自分のバッグやポケットにどんどん入れていっていいわけ。状況としては万引きに似ている。商品を天井のカメラが撮っていて、レジに進むと、バッグに入れたものの値段がちゃんと出るんです。これはすごい。ドリンクを持って、知人にパスしたり、万引きしてる風に装ってカメラをごまかせないかやってみたけど、きっちりお金を表示してた。」
えのきど氏は、このようなコンビニの無人決済システムの開発を進める会社の人に話を聞いたという。
えのきど氏「最初にドリンクの自動販売機の話をするわけ。自動販売機は人通りが多いところだと、1回の上がりが2万円くらい。人件費がかからない状態で、置いとくだけで儲かる。一方、コンビニは公共料金の支払いやATMなどどんどん付加価値が付いていって、1日の売り上げは50万円ないと成り立たないんだって。コンビニの無人決済システムは自動販売機とコンビニの間くらいのもの。確かにこれなら人件費がかからず、稼いでくれるかもしれない。人間の仕事が奪われる予感ははらみつつも、今の状況で無人販売に踏み切るメリットはある。」
一方、餃子専門店「餃子の雪松」では、1袋36個入りの餃子を1000円で無人販売しているという。
えのきど氏「ここは監視カメラが付いていて、センターがあってそこでいろんな店舗を見てるらしい。会計の時には、料金箱に1000円札を入れるんです。これが神社の賽銭箱みたいで、払わないと良心がとがめる、バチが当たるんじゃないかなという良い感じの箱。」
ただ無人販売で気がかりなのが防犯面だ。これについて、えのきど氏は…
えのきど氏「共通して感じるのは、ガラス張りなの。道行く人や通りを走る車、人の目というのは防犯としては大きい要素なのかもね。ただ、道端の野菜の販売所のように人の善意に期待して大丈夫かな?というのはある。けっこうこういう店が増えてきて、こんな風に工夫してるのか?とかチェックしてみるのは面白いですよね。」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。