辻元清美氏&伊藤惇夫氏スペシャル対談「なぜ落選した?今後どうする?」~11月11日「くにまるジャパン極」
11月11日放送の「くにまるジャパン極」(文化放送)に、衆院選で議席を失った立憲民主党の辻元清美氏が出演。落選の原因やこれからの活動について政治アナリストの伊藤惇夫氏が話を聞いた。
立憲民主党の辻元清美氏は大阪10区で、日本維新の会の新人の池下卓氏に敗れた。まずは、伊藤惇夫氏が今回の落選の原因について辻元清美氏に切り込んだ。
伊藤氏「選挙強いと言われた辻元さん、今回、落選ということになったのですが、ご自身ではなぜだと思います?」
辻元氏「自らに問題があると思います。自らというのは、私自身と野党第一党、立憲民主党の問題が重なったと思うんです。大阪では維新が強いというのは二の次。私も含めて、野党第一党病にかかっていて、次の政権を目指すということに捉われすぎちゃって、そこに向けての発信だとか振る舞い、その振る舞いというのはどちらかというと傲慢に見えたんじゃないかと思ってます。政策発表も、国民の皆さんは与野党伯仲の議論を取り戻していこうという意識だったと私も薄々思ってたんですけど、どうしても自分たちを大きく見せようした。それがずれてたように思うんです」
伊藤氏「僕も同じこと思ってて、政権交代に立憲民主党が踊らされた。政権交代は多くの世論は望んでないんですよ。与野党伯仲して欲しいという声は高かったわけです。今の自公政権と違った方向のビジョンを示していくことが大事だったという気がします」
そして、話題は大躍進した維新の強さについて。
伊藤氏「大阪の人の中には、維新に対して批判的な意見も多いんですよ。でも選挙の結果を見ると、圧倒的に維新が強い。なぜあんなに維新は強いんですかね?」
辻元氏「1つは吉村知事の人気というか、メディアに多く出ていたこと。それだけじゃなく、この10年間で大阪では数百人の自治体議員が誕生し、足腰が強くなってます。ですから鍵括弧付きの言葉でいうと、選挙マシンみたいな形で、そこに吉村知事が登場した」
では、これからの立憲民主党はどうしていくべきか?
伊藤氏「立憲民主党の枝野氏が辞任された。今月の30日に代表選が行われるみたいですけど、立憲民主党を立て直すために、どういう代表にする?どういう組織作りをする必要があると思いますか?」
辻元氏「大事な節目に自分の議席を落とした責任の重さというか、なんて私はアホなんだろうというふうに思うんです。今後は地方議員をたくさん生み出すことをやっていかないとダメだと思います。背水の陣でなりふり構わずにかっこつけずに国民の思いを代弁したりしていきたいです」
伊藤氏「今の自公政権が大強富、大きいもの、強いもの、富めるものが軸だったら、立憲民主党は小弱貧。そこに特化したような国作りの方向性を示していくことが大事だと思います」
そして、最後に辻元氏自身の今後について伺った。
伊藤氏「最後に辻元さんはこれからどうしていこうと思ってらっしゃるのですか?」
辻元氏「デトックスですね。私も永田町の垢が溜まっていたなと思うんです。伊藤さんの話を聞いてて、時間があるので立憲キャラバンで、いろんな人たちの現場に行ってお話を聞いてそれを政治にフィードバックしていく。そういうのもできるかなと今思いました」
伊藤氏「辻元さんは適任だと思います。人の中に入っていくことは大事だと思います。」
「くにまるジャパン極」は平日朝9~13時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。伊藤惇夫氏はコメンテーターとして毎週木曜に登場。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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