さんまが獲れない! 「過去最低」去年の7割に落ち込んだ理由 ~11月11日「おはよう寺ちゃん」
11月11日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、寺島尚正アナウンサーと木曜コメンテーターのストラテジスト・嶋津洋樹氏が、今年の秋刀魚(さんま)の漁獲量について語り合う場面があった。
自然環境要因と燃料高騰によるダブルパンチ
全国さんま棒受網漁業協同組合の発表によると、2021年10月末までの全国の秋刀魚漁獲量は9440トンで、過去最低の数字になった。去年の同じ時期の漁獲量は1万2913トンで、当時も過去最低と言われていたが、今年はその73%にとどまっている。
「例年10月には魚群が日本近海に近づくわけなんですが、組合の専務理事によると『主な漁場が去年より遠いことに加え、時化(しけ)が続いて思うように漁ができていない』と言います」と寺島アナ。また同組合によると、秋刀魚水揚げ量日本一の花咲港(北海道根室市)では水揚げ量が670トンと若干増えたものの、全国の港では軒並み去年より水揚げ量が落ちているという。
「秋刀魚見なくなりましたもんね」と話す嶋津氏は、「私、秋刀魚が大好きなので大体こういう季節になるとランチの定食にあったりとかするんですけど、去年も細いのだけだったりとか、去年も『漁れない漁れない』と言っていたので、今年は全然見てないなと思いましたね」と続けた。
寺島アナは、「漁場が去年より遠いとなると、やはり燃料費の高騰で漁船も油(燃料代)が結構かかるんですよね。だからそういったところにも影響する。で、ある程度行っても(秋刀魚が)漁れなかったとすると(経費だけかかって)大変なことになるので遠くまで行かないようになりますしね。燃料は農業のハウス栽培とかいろいろなところにも影響しますね」とあらゆる分野への燃料高騰の影響に言及した。
「もしかしたら海水温度が変化して、秋刀魚も居心地の良いところにいるのかもしれないですね」とのコメントにも嶋津氏はうなずきながらも、「大好きな秋刀魚なので、『今年は大漁でした』という報道が出る日が来るといいなと思っています」と哀愁漂うコメントで話題を終えた。
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